【相場展望】1万5000円割れでは押し目買い機運強い、裁定残が焦点

(6月16~20日)   足元ではTOPIXの底堅さが目立っている。投資主体別売買状況で信託銀行の買いが目立ち、ロング筋の買いが膨らんでいることが背景と思われる。その一方で、ジャスダック市場、マザーズ市場など新興市場では個人投資家の動きも活発。大きい銘柄と、小さい銘柄がともに堅調とあって、市場ムードは明るさをキープしている。   需給面では引き続き裁定買い残の動向がポイント。裁定買い残は5月16日現在の20億6900万株から、6月6日現在の22億3500万株まで一貫して増加、日経平均急上昇の原動力となった。ただ、6月第2週に入っては、9日こそ2168万株増加したものの、10、11日で合わせて1億株強減少、外資系証券は解消売りの姿勢も見せている。   日本株の先高機運から再び裁定買いに動くなら、株価も上昇トレンドを取り戻す。しかし、4月は4日の23億2500万株をピークに解消売りの動きが強まり、株価が大波乱に陥った経緯がある。6月第3週は裁定買い残がどう動くか、先行きの相場を読むうえで分水嶺となる重要な週になりそう。ただ、1万5000円割れでは投資家の押し目買いムードが強まっており、裁定解消売りに相場が波乱に陥る可能性は薄くなってきたと見ている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
足元ではTOPIXの底堅さが目立っている。投資主体別売買状況で信託銀行の買いが目立ち、ロング筋の買いが膨らんでいることが背景と思われる。
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2014-06-14 12:30