新たな「エネルギー革命」は、日本のメタンハイドレートが主役か・・・「エネルギー外交の切り札になるかも」=中国メディア

日本が商業開発を目指している「メタンハイドレート」について、中国の中国石油新聞中心は10日、中国石化勘探開発研究院の梁慧氏の発言として、「次のエネルギー革命は日本のメタンハイドレートが主役になるのか」と論じる記事を掲載した。
記事は、米国がシェールガス革命を実現させたように、日本がメタンハイドレートで「革命」を起こせるかどうかはまだ分からないとする一方、メタンハイドレートの研究や開発をエネルギー戦略に組み込んだ日本の行動は「中国にとって参考になる」と論じた。
続けて、東アジアの海域はメタンハイドレートが大量に埋蔵していることを紹介、「石油資源に乏しい日本が安定したエネルギー供給源としてメタンハイドレートに期待するのも自然なこと」と伝えた。
さらに日本はメタンハイドレートの研究に対する着手は比較的遅かったものの、現在では探査や試掘などさまざまな領域において日本は世界をリードする立場にあると紹介。
続けて記事は、経済産業省が2013年12月に新潟県上越市沖の海底で表層型メタンハイドレートを確認したことを紹介、14年にかけて埋蔵量を把握するための調査を進める計画であることを伝えた。
そのほか15年までに隠岐諸島周辺や北海道近海においてもメタンハイドレートの調査を行う計画であることを紹介し、「その後、技術的な可能性や採算性、環境への影響などの点から総合的に評価を行い、商業開発に向けて準備を進める方針」などと伝えた。
記事は、「日本はメタンハイドレート革命の実現を期待している」とし、短期間でメタンハイドレートを商業開発するには数多くの試練があると指摘しつつも、採掘技術および採掘経験は日本のエネルギー外交の切り札になるかも知れないと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
日本が商業開発を目指している「メタンハイドレート」について、中国の中国石油新聞中心は10日、中国石化勘探開発研究院の梁慧氏の発言として、「次のエネルギー革命は日本のメタンハイドレートが主役になるのか」と論じる記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-15 01:00