中国政府「反ダンピング調査」の実施決定・・・対象は、日本やEUの輸入血液透析装置=中国報道

 中国政府・中国商務部は13日、日本や欧州(EU)で生産された輸入血液透析装置について反ダンピング調査を実施することを決定したと、同部のウェブサイトで発表した。  今回の反ダンピング調査の対象となるのは、「中華人民共和国輸出入税則」コード90189040の腎臓透析設備(人工腎)内に含まれる血液透析装置。同コード内の血液透析装置以外の製品については調査から除外される。  同部は、国内産業界からの申請を受け、日本およびEUで生産された血液透析装置輸入品のダンピングによる、中国製品への損害調査を即日開始し、法に基づき裁定を行うことを明らかにした。  中国メディア・金融界は14日、重慶山外山科技有限公司を代表とする国内透析装置産業界が「中国市場への輸入製品が絶対的かつ相対的に著しく増加しており、国内製品が価格抑制を余儀なくされ、各種経営指標が悪化した」として商務部に調査を依頼したことを伝えた。  また、中国の血液透析設備市場の現状について、ドイツのフレゼニウス、スイスのガンブロ、日本のニプロ、旭化成などによる外国メーカーがシェアの3分の2を占めていると紹介。2010年時点での市場規模は約100億元(約1640億円)で、20年には1000億元(約1兆6400億円)に達する見込みであるとした。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国政府・中国商務部は13日、日本や欧州(EU)で生産された輸入血液透析装置について反ダンピング調査を実施することを決定したと、同部のウェブサイトで発表した。(イメージ写真提供:123RF)
china,economy,politics,japan,industry
2014-06-15 10:30