「調整期」の中国経済・・・自転車のように、速度保たねば「倒れる」=中国メディア

中国の清華大学金融学科の李稻葵主任はこのほど、中国経済は調整期にあると指摘、今後は「U字型」で回復するとの見通しを示した。一方で、中国経済は「自転車」のような経済であり、一定の成長速度を保たなければ倒れてしまうと指摘した。13日付でBWCHINESEが報じた。
記事は李稻葵主任の見解として、中国経済は必ずしも財政政策を行う必要はないものの、中国経済の成長率は一定の速度を保つ必要があり、そうでなければ「中国が抱えるすべての問題が悪化する」と論じた。
さらに、現在の中国経済が現在、不調であることに対する分析として、「成長のエネルギーを過去10年の成長で使いきってしまった」とし、使いきってしまった成長のエネルギーとして不動産の存在を挙げた。続けて、過去10年において不動産は固定資産投資の20%を占めていたことを指摘、現在においても中国経済の全体のボリュームのうち10%が不動産業が稼いでいるものだと紹介した。
さらに中国の不動産市場が過去の高成長から調整もしくは緩やかな成長へと「転換」していると指摘、その理由として「過去10年の高成長が実需や実体経済がコントロールできる限度を超えてしまったから」と論じた。一方で不動産市場の崩壊については否定。その理由として中国人が購入した不動産の大半は支払いが終わっていることを挙げた。
記事は、李稻葵主任が中国政府は経済構造の調整においても「経済成長における一定の速度を確保しなければならない」と指摘したことを紹介。中国経済は至る場所に多額の負債が存在する高レバレッジの経済であり、「自転車のような経済構造」であるため、一定の経済成長を保てない場合は「倒れてしまう」と論じたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国の清華大学金融系の李稻葵主任はこのほど、中国経済は調整期にあると指摘、今後は「U字型」で回復するとの見通しを示した。一方で、中国経済は「自転車」のような経済であり、一定の成長速度を保たなければ倒れてしまうと指摘した。13日付でBWCHINESEが報じた。
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2014-06-16 13:15