サムスンとアップル、今度は「タブレット市場」で激突=中国報道

 韓国の電子機器メーカー、サムスンはこのほど、米国ニューヨーク市でAndroid搭載タブレット「GALAXY Tab S」の発表イベントを行った。中国メディアの一財網は16日、「サムスンとアップルの主戦場はタブレットに移った」と報じた。  記事は、「スマートフォン“GALAXY S4”を米国で発表してから1年以上が経過し、サムスンは再びアップルの本拠地である米国でタブレット端末を発表した」とし、サムスンはアップルが成功を収めた戦略を模倣することで、アップルを越えようと画策していると伝えた。  サムスンが2013年にスマートフォン「GALAXY S4」を米国で発表したのは、アップルとの特許争いによる影から脱すると同時に、アップルにとって最重要市場である米国に参入することで宣戦布告するためだったと指摘。  さらに今回、タブレット端末「GALAXY Tab S」の発表イベントをニューヨークを代表する施設「マディソン・スクエア・ガーデン」で行ったことについて、「韓国の巨頭が米国および世界に向けて自らの実力を示す意味があった」と論じた。  続けて記事は、サムスンがニューヨークでタブレット端末を発表したことについて、インターネット分野における第一人者であるメアリー・ミーカーアナリストの分析を引用し、「スマートフォン市場の伸びが前年比20%増にとどまる一方で、タブレット市場は同52%増と大きく伸びており、さらに今後も伸びる余地があるため」とした。  また、調査会社Strategy Analyticsの分析として、サムスンの14年第1四半期のタブレット市場におけるシェアが22.6%と、アップルの28.9%に肉薄していることを紹介。一方で、「オペレーションシステムにAndroidを採用したタブレットはみな同質化しやすく、さらにローエンド市場では競合製品が数多く登場しているため、サムスンは性能や材質、ユーザー体験などにおいて差別化が求められている」と指摘した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
韓国の電子機器メーカー、サムスンはこのほど、米国ニューヨーク市でAndroid搭載タブレット「GALAXY Tab S」の発表イベントを行った。中国メディアの一財網は16日、「サムスンとアップルの主戦場はタブレットに移った」と報じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-16 14:45