日経平均終値は164円安、1万5000円を割り込む

 16日の日経平均株価終値は、164円55銭安の1万4933円29銭と大幅反落で取引を終えた。  日経平均は、前週末のNYダウが3日ぶりに反発したことが材料視された一方、イラクにおけるイスラム過激派の勢力拡大や原油価格の高騰などが懸念材料となり、48円安の1万5049円で寄り付き。  その後はドル・円が102円を割り込むなど為替が円高に転じたこともあり、日経平均は下げ幅を拡大。後場には1万5000円の節目を割り込み、午後2時前には230円安の1万4867円を付けた。  個別では、今7月期3Qの大幅減益が嫌気され、エイチーム <3662> が大幅安。アルストムへの出資検討が報じられた三菱重工業 <7011> がジリ安となったほか、五輪のスポンサー契約締結を発表したブリヂストン <5108> 、今2月期1Qの営業減益観測が売り要因となったしまむら <8227> などが弱含んだ。  一方、肺高血圧症治療薬の進展が好感された日本新薬 <4516> や、日本製粉 <2001> によるTOBが発表された東福製粉 <2006> がストップ高。次世代がん抗原の特許成立を発表したテラ <2191> 、取引時間中に発表した4月中間期業績が計画を上ブレたシステム ディ <3804> などもストップ高を付けている。  第1四半期の営業利益が大幅拡大したエニグモ <3665> 、4月中間期の経常利益が計画を超過したロングライフホールディング <4355> も高い。  業種別では、鉄鋼を除く32業種が下落。海運、タイヤ、パルプ・紙、不動産、機械株などが大きく売られた。(編集担当:片岡利文)
16日の日経平均株価終値は、164円55銭安の1万4933円29銭と大幅反落で取引を終えた。
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2014-06-16 15:00