ティムコは底打ちの可能性、収益改善や低PBRを評価

  フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ <7501> (JQS)の株価は、1月の戻り高値600円から反落して水準切り下げの展開が続いたが、5月30日の安値538円から切り返しの展開となって6月16日には553円まで戻した。5月安値で底打ちした可能性があり、今期の収益改善や0.2倍近辺の低PBRを評価して出直り局面だろう。   フィッシング用品やアウトドア用品の企画・開発・販売を展開し、アウトドア衣料ブランド「フォックスファイヤー」の商品力強化や、直営店舗「フォックスファイヤーストア」の収益力向上に取り組んでいる。20年東京夏季五輪開催に向けて登山・アウトドア・スポーツ関連の需要盛り上がりが追い風となる。   今期(14年11月期)の業績(非連結)見通しは前回予想(1月17日公表)を据え置いて、売上高が前期比1.2%増の28億90百万円、営業利益が42百万円の黒字(前期は11百万円の赤字)、経常利益が43百万円の黒字(同2百万円の赤字)、純利益が28百万円の黒字(同16百万円の赤字)、そして配当予想は前期と同額の年間12円(期末一括)としている。   第1四半期(12月~2月)は、前年同期比12.8%増収(フィッシング事業が同15.8%増収、アウトドア事業が同11.3%増収)となり、営業赤字も縮小した。フィッシング事業では記録的な降雪の影響を受けたが、新製品の早期投入や迅速な営業活動などの施策が奏功したようだ。通期ベースでも収益改善が期待されるだろう。前期苦戦したフィッシング事業のルアー(擬似餌)用品では新製品投入効果が期待され、在庫品の処分販売も一巡して営業損益が改善する見込みだ。   株価の動きを見ると、1月の600円近辺から反落後は水準切り下げの展開が続いたが、5月30日の安値538円から切り返しの展開となり、6月16日には553円まで戻して出直りの動きを強めている。5月安値538円で底打ちした可能性があるだろう。   6月16日の終値552円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS9円95銭で算出)は55倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間12円で算出)は2.2%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS2358円41銭で算出)は0.2倍近辺である。日足チャートで見ると戻りを押さえていた25日移動平均線を突破した。また週足チャートで見ると13週移動平均線突破の動きを強めている。今期の収益改善や低PBRを支援材料として出直り展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
フィッシング用品やアウトドア用品のティムコ<7501>(JQS)の株価は、1月の戻り高値600円から反落して水準切り下げの展開が続いたが、5月30日の安値538円から切り返しの展開となって6月16日には553円まで戻した。
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2014-06-17 09:30