ファルテックは訂正高本格化のステージに上がる

  ファルテック <7215> (東2)が商いを伴いながら年初来高値圏に浮上、本格的な上昇相場に踏み込んできたニュアンスだ。もともと出遅れが極端に目立つ存在であっただけに、訂正高本番入りの趣だ。   6月30日現在の株主を対象に1株を3株とする株式分割を実施する。最低投資金額が現在の3分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大が期待され、その先取りの動きが強まってきている。多数の投資家が同社の出遅れを認識する状況を迎えようとしているだけに、株価の動きも活発なものになりそう。   また、今期から主優待制度を導入する。今期については9月30日、及び2015年3月31日現在の株主で、1単元(100株)以上保有している株主に対し、それぞれQUO(クオ)カード1000円分を贈呈する。株主優待制度の導入など、株主優遇策への転換はが同社への評価を高める要素と言える。   前2014年3月期は売上げ773億9300万円(前々期比7.5%増)、営業利益33億2600万円(同3.4%増)と、小幅増収益にとどまった。しかし、今2015年3月期は売上げ350億円(前期比3.4%増),営業利益42億円(同26.3%増)と、増益幅を拡大する見通しだ。   現在の投資指標でもPER7.0倍、PBR0.9倍、配当利回り2.6%と割安さが目立つが、決算発表と同時に、最終年度の2017年3月期に売上げ900億円、営業利益65億円を目指す中期経営計画を発表。割安さが一段と強まる状況を迎えている。   海外を中心としたグローバル事業の進展、ルーフレールの内製化拡大や三菱電線から譲り受けた電装品でのシナジー効果の追求などの収益構造変革、スペース半分、リードタイム半分を目標としたコスト構造変革などを実施する方針。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ファルテック<7215>(東2)が商いを伴いながら年初来高値圏に浮上、本格的な上昇相場に踏み込んできたニュアンスだ。
economic
2014-06-17 10:15