セブン銀行はATMの利用者層拡大と設置場所の多様化を図る
セブン銀行 <8410> (JQS)が鋭角的な戻り相場に進んできた。消費税増税の影響が軽微にとどまる見通しが強まり、小売株全般の訂正高の動きに連動している。
特にコンビニ業界で圧倒的な強みを持つセブン-イレブンの高水準の新規出店によるATMの設置台数の増加が、評価を前進させる強力な材料になる。ATM事業については、短期的な成長ドライバーとして、「利用者層の拡大」と「設置場所の拡大」の2つの観点で事業を推進している。
そのために、ATM提携金融機関の拡大を最優先事項として取り組んでおり、金融機関のキャッシュカードによる利用増を目指している。セブン-イレブンの新規出店動向などを踏まえると、まだまだ設置台数拡大の余地は大きいが、それとともにグループ外の商業施設や駅を中心にATMの拡大を目指す。
今後は、充実したATMインフラを活用した新たなサービスを立ち上げ、収益の多様化を図る方針。2011年にサービスを開始した海外送金サービスは、順調に件数を伸ばしており、3~4年以内に年間取引100万件(収益規模20億円)を目指すべく、ATM画面の多言語化を推進して差別化を図っていく。現金需要への対応という従来のATMの役割とは一線を画すニーズへの対応事例と言える。
前2014年3月期は経常収益1055億8700万円と、前々期比11%増を確保し、営業利益も212億円と同9.6%増に拡大した。今2015年3月期も経常収益1113億円と前期比7%増、純利益231億円、同8%増へ連続の史上最高収益確保が見込まれている。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
セブン銀行<8410>(JQS)が鋭角的な戻り相場に進んできた。消費税増税の影響が軽微にとどまる見通しが強まり、小売株全般の訂正高の動きに連動している。
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2014-06-17 14:00