今週の為替相場見通し(2014年6月16日-)=為替王

 米ドル円相場は先週1ドル=101円台に突入する場面もありましたが、週末にはまた102円台を回復するなど相変わらず、狭い範囲で上下動を繰り返すレンジ相場が続いています。いわゆる方向感がなく、予測が難しい状況ですが、いくつか重要度の高いポイントが浮き上がっています。下方の重要ポイントは近いところで先週の安値圏でもある101円台後半。その水準が目先のサポート帯になると考えられます。そこを割り込みますと「もしかすると」という警戒感が出てきて、次に意識されるのが101円台前半。その水準は強力にサポートされると考えますが、もしも割り込むような展開になりますと、今度こそ本当に米ドル円相場が大きく崩れて、しっかりした円高トレンドに入る可能性が高まると考えます。  イラク情勢が急速に悪化した場合など円高トレンド入りのきっかけになりそうな要因もありますが、ただ現状、101円台のサポート帯はかなり厚いと考えられます。一方、上方向は目先は102円台前半、その次は102円台後半と、これも近いところに節目が並んでいます。特に4月後半以降は102円台後半が強力な上値抵抗帯になっていますので、そこを上回ることができれば、今までのレンジ相場から大きく放たれるシナリオも浮上します。  今月乱高下しているユーロ。チャート分析の観点では、先週ブログで書きましたように、EUR/USDなら1.33台、ユーロ円なら136円台へ下落が拡大する余地は残されているのではないかと考えます。  ポンド円が先週末、大きく上昇しました。短期チャート分析では6月4日時点で買いシグナルが点灯し、173円手前のターゲットが出ていて、1週間以上かかりましたがターゲットに到達しました。短期売買の観点では、(最近はポンド円ですら大きな値動きに発展することがあまりないので)、先週金曜日に値幅1円ほどで利益確定してよかったと思います。一応さらにその先のターゲットとしては173円台半ば~174円到達も。といったところではないかと思います。(執筆者:為替王)
米ドル円相場は先週1ドル=101円台に突入する場面もありましたが、週末にはまた102円台を回復するなど相変わらず、狭い範囲で上下動を繰り返すレンジ相場が続いています。いわゆる方向感がなく、予測が難しい状況ですが、いくつか重要度の高いポイントが浮き上がっています。
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2014-06-17 17:15