サッカーW杯対戦相手国、破綻したギリシャの現状は?=為替王
サッカー・ワールドカップで日本が次に対戦する相手はギリシャ。ギリシャといえばついこの前「破綻した国」とのイメージが強いですが、最新動向をお伝えいたします。
■ギリシャは今から3年前に事実上の破綻
ギリシャは2010年頃からずさんな財政が表面化するなどし、かなり危ない状況ではないかと世界から疑いの目を向けられ始めました。その後、ギリシャ国債は大暴落、ギリシャの金利(2年物)は2011年には100%を超えて暴騰し、ギリシャの経済・財政は完全に行き詰まりました。国際機関(EUとIMF)が救済する形でギリシャ危機は収束に向かいました。
■株価は10分の1以下に大暴落
事実上、経済破綻したことにより、ギリシャの株価指数は2012年まで下落が続きました。リーマンショック前の好況時の高値と比較して、株価は10分の1以下に暴落しました(2007年の高値5346→2012年の安値471)。ちなみにこの状況を日経平均にたとえるならば、18,000円台だった日経平均が5年で1,600円へ暴落したのと同じような感覚です。財政的に破綻することが、どれほどおそろしいことかがわかります。
■ギリシャ復活は厳しい道のり
ギリシャ株価指数は破綻後の安値から約2年で3倍近く上昇しています。ただこれは、大暴落した後の反動に過ぎないと言わざるを得ず、実際、失業率は今もなお25%を超えていたり、経済成長がマイナスから抜け出すことができないなど、経済情勢は非常に厳しいです。ギリシャ経済が今なお厳しいことも、ユーロ圏が先日さらなる追加利下げを発表したり、今後の量的緩和が取り沙汰されている背景のひとつです。(執筆者:為替王)
サッカー・ワールドカップで日本が次に対戦する相手はギリシャ。ギリシャといえばついこの前「破綻した国」とのイメージが強いですが、最新動向をお伝えいたします。
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2014-06-18 17:15