給与額「指導ライン」、10省で明らかに・・・上げ幅縮小傾向=中国メディア

中国新聞社によると、中国の10の省・中央直轄市、地方自治区で、現地政府の企業に対する給与額の上げ幅についての「2014年・指導ライン」が明らかになった。全体として上げ幅が縮小傾向にあるという。 「指導ライン」はおおむね、「基準値」、「上限(警戒値)」、「下限」の3種が発表された。(本記事下部に掲載)。
「基準値」が最も高かったのは河南省と新疆ウイグル自治区で、ともに15%の引き上げとした。最も低かったのは湖北省で、10%だった。
「上限」が最も高かったのは天津市で22%だった。天津市では、北京市および上海市と一体化させた経済活性化が始動しており、今後は金融機関の進出なども想定されている。
一方で、西部大開発の対象地域である新疆ウイグル自治区や四川省の給与引き上げ幅が、さほど高い水準に設定されているとは言えない状況だ。
2013年比では、北京、山東、山西、新疆ウイグルなどで、「指導ライン」が引き下げられた。
北京市の場合、「基準値」は据え置かれたが、「上限」と「下限」が0.5ポイント引き下げられた。山東省では「基準値」が3ポイント引き下げられた。山西省は2ポイントの引き下げだった。新疆ウイグル自治区は「基準値」、「上限」、「下限」がすべて1ポイント引き下げられた。
上げ幅が縮小傾向にあるのは、経済全体の成長鈍化や、企業にとって労働コストが上昇しており、利益率が圧縮されていることを反映したとみられている。
10地域について発表された給与引き上げ幅の「指導ライン」は以下の通り。
【北京市】・・・基準値=12%、上限=16%、下限=4.5%
【湖北省】・・・基準値=10%、上限=16%、下限=4%
【陝西省】・・・基準値=13%、上限=19%、下限=6%
【山東省】・・・基準値=12%、上限=20%、下限=4%
【山西省】・・・基準値=13%、上限=20%、下限=4%
【天津市】・・・基準値=13%、上限=22%、下限=4%
【河南省】・・・基準値=15%、上限=設けず、下限=3.5%
【新疆ウイグル自治区】・・・基準値=15%、上限=18%、下限=5%
【四川省】・・・基準値=11%、上限=18%、下限=4%
【遼寧省】・・・基準値=12%、上限=17%、下限=5%(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:123RF)
中国新聞社によると、中国の10の省・中央直轄市、地方自治区で、現地政府の企業に対する給与額の上げ幅についての「2014年・指導ライン」が明らかになった。全体として上げ幅が縮小傾向にあるという。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-18 18:00