キーウェアソリューションズは急反発して強基調へ、出直り本格化

  システム開発のキーウェアソリューションズ <3799> (東2)の株価は5月20日安値503円から急反発して、6月18日には847円まで急伸する場面があった。強基調への転換を確認した形だ。今期(15年3月期)の収益改善を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。2月高値989円が当面のターゲットとなり、13年11月以来の1000円台も視野に入るだろう。   システム受託開発事業(公共システム開発、ネットワークシステム開発)、経営とITの総合コンサルティング事業(システムインテグレーション、ITサービス、サポートサービス)、その他事業(機器販売など)を展開している。   主要顧客は、筆頭株主であるNEC <6701> グループ向けが約4割を占め、NTT <9432> グループ、JR東日本 <9020> グループ、三菱商事 <8058> グループ、日本ヒューレット・パッカードなどが続いている。   NECと連携して医療分野や流通・サービス業分野へ事業領域を広げ、ERP(統合業務パッケージ)関連やセキュリティ関連も強化している。中期的にはマイナンバー制度(社会保障・税番号制度)導入や、20年東京夏季五輪に向けたインフラ投資などで受注拡大が期待される。   今期(15年3月期)連結業績見通し(5月14日公表)は売上高が前期比4.7%増の180億円、営業利益は非開示で、経常利益が同36.2%増の5億円、純利益が同70.8%増の4億10百万円で、配当予想は前期と同額の年間10円(期末一括)としている。   前期は不採算プロジェクトの発生が影響して減益となったが、受注は官公庁系、運輸系、流通系、医療系、監視制御系を中心に好調に推移している。今期は営業強化や人材育成に向けた先行投資費用が増加するが、増収効果と不採算案件一巡で収益が大幅に改善する見込みだ。   株価の動きを見ると、前期業績見通し減額修正も嫌気して水準切り下げの展開が続いたが、5月20日の安値503円から急反発して800円台まで戻した。6月18日には847円まで急伸する場面があった。強基調へ転換した形であり、今期の収益改善を評価して出直りの動きが本格化しそうだ。   6月18日の終値839円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS50円43銭で算出)は16~17倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間10円で算出)は1.2%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS705円93銭で算出)は1.2倍近辺である。   日足チャートで見ると25日移動平均線に対するプラス乖離率が20%を超えて目先的には過熱感もあるが、週足チャートで見ると13週移動平均線、さらに26週移動平均線、52週移動平均線を続けて突破した。強基調への転換を確認した形であり、今期の収益改善を評価して出直り展開だろう。2月高値989円が当面のターゲットとなり、13年11月以来の1000円台も視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
システム開発のキーウェアソリューションズ<3799>(東2)の株価は5月20日安値503円から急反発して、6月18日には847円まで急伸する場面があった。強基調への転換を確認した形だ。
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2014-06-19 09:15