いすゞ自動車は足元の懸念材料乗り越えた後、中期視線で上昇へ

  いすゞ自動車 <7202> は、次第に前向きの評価を勝ち取っていくものと思われる。5月12日の安値562円から出直りに転じ、6月10日に657円まで買い進まれた後、一呼吸入れている株価も再びダッシュに転じる可能性が強い。   今2015年3月期の営業利益は1650億円と、前期比5%減益の見通しが明らかになり、株価失速の要因となっていた。国内は引き続き堅調に推移するものと想定されている。海外は、主要な市場であるタイにおいては需要の回復を見込みづらい状況が継続しているが、その他の市場では引き続き堅調な需要が見込まれている。   タイにおけるいすゞのブランド力は抜群で、2002年に発売したピックアップトラック「D-MAX」は若者のステータスシンボルにもなっている。世界の自動車メーカーがひしめく競争激しいこの市場で、D-MAXは2009年にシェア39%を達成し、商用車も2009年にシェア44%を達成し、ナンバーワンをキープしている。政変などでタイを取り巻く状況は厳しいが、タイの潜在的な需要はなお大きく、一時的な停滞を乗り越えた後は、再び同社の収益を押し上げていく原動力になる見込みだ。   海外トラック・バスでは、同社が国内とタイに次ぐ第3の拠点として育てようとしているインドネシアや、サウジアラビアなど資源国での販売台数増加が期待できる。2016年3月期の出荷台数は商用車50万台(2011年3月期25万5000台)、ピックアップトラック50万台(同34万6000台)への増加が想定されている。   足元の懸念材料を吸収し終えた後、株価は中期視線で活発な上げに転じるものと推定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
いすゞ自動車<7202>(東1)は、次第に前向きの評価を勝ち取っていくものと思われる。5月12日の安値562円から出直りに転じ、6月10日に657円まで買い進まれた後、一呼吸入れている株価も再びダッシュに転じる可能性が強い。
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2014-06-19 12:30