中国の「社債発行高」、米国抜いて世界最大規模・・・「財務状況は悪化傾向」とS&P見解=中国メディア

 中国メディアの一財網は18日、米国の格付機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の報告を引用し、金融系を除いた中国企業の社債発行残高が14兆2000億ドルに達し、世界最大規模になったと伝えた。  記事は、経済成長が緩慢になるにつれ、中国などアジアの国々では社債発行残高の高止まりという問題が顕在化しているとし、「米国企業の社債発行残高である13兆1000億ドルを抜いて、中国が世界最大規模になった」と伝えた。  さらにS&Pが「中国および周辺国では企業の資金需要が高まり、2016年までにアジア太平洋地域の社債発行残高は欧米の社債発行残高の総額を上回る」と予測していることを紹介。さらに、中国企業の社債残高が18年には20兆ドルに達し、「世界の社債市場の3分の1を占めると予測している」と伝えた。  S&Pは中国企業の財務状況について、世界の8500社と比較したうえで「2009年までは他国の企業よりも良好だった」とする一方、「現在、中国企業の財務状況は悪化してきている」と指摘。さらに、中国企業の社債全体のうち4分の1から3分の1ほどが中国国内のシャドーバンキングによって調達部門されたものだと伝えた。  記事は、S&PのPaul Watters氏の発言として、「中国の経済成長がさらに減速し、不動産価格が下落した場合、シャドーバンキングが危機に陥り、世界に波及することになる」と紹介。また、S&PのJayanDhru氏が「中国企業の社債残高が増え続けていることは、世界金融システムのリスクも高まり続けることを意味する」と述べたことを伝えた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの一財網は18日、米国の格付機関スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)の報告を引用し、金融系を除いた中国企業の社債発行残高が14兆2000億ドルに達し、世界最大になったと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-19 13:00