アルファは14年8月期収益改善を評価して出直り

  店舗販促用POP広告のアルファ <4760> (JQS)の株価は、5月安値149円から切り返しの展開となり、6月18日には173円まで水準を切り上げた。今期(14年8月期)の収益改善を評価して出直りの動きを強めそうだ。8月期末一括で2%台後半の配当利回りも支援材料であり、強基調に転換して3月の年初来高値199円を目指す展開だろう。   店舗販促用POP広告の企画・制作事業などを展開し、メーカー・小売のタイアップ企画である消費者向け販促キャンペーンの受注や、デジタルサイネージ(デジタル技術を活用した広告媒体)を組み込んだ新販促商品・サービスの企画・提案営業を強化している。   今期(14年8月期)の業績(非連結)見通し(13年10月10日公表)は、売上高が前期比2.7%増の72億円、営業利益が同79.3%増の1億05百万円、経常利益が同53.3%増の1億円、純利益が同70.3%増の50百万円で、配当予想は前期と同額の年間5円(期末一括)としている。   企画提案営業強化などの効果で、消費者向けキャンペーンやイベント関連景品の受注増加を目指し、売上総利益率改善や販管費圧縮効果も寄与して収益が大幅に改善する。消費増税後の販促キャンペーンなどの需要も期待されるだろう。   消費増税後の不透明感があるとして通期見通しを据え置いているが、第2四半期累計(9月~2月)は前年同期比3.2%減収ながら、同52.7%営業増益、同51.4%経常増益、同34.6%最終増益となり、収益改善基調を鮮明にしている。さらに各利益は通期見通しを大幅に超過達成した。クリスマス・年末年始など冬季のイベントに向けた需要が多いため第2四半期累計の比率が高い収益構造だが、そうした点を考慮しても通期上振れの可能性があるだろう。   株価の動きを見ると、やや小動きで概ね155円~165円近辺のレンジでモミ合う展開だったが、5月21日の直近安値149円から切り返しの展開となった。6月18日には173円まで水準を切り上げた。今期の収益改善を評価する動きだろう。   6月19日の終値172円を指標面で見ると、今期予想PER(会社予想のEPS6円21銭で算出)は27~28倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間5円で算出)は2.9%近辺、そして前期実績PBR(前期実績のBPS281円18銭で算出)は0.6倍近辺である。日足チャートで見ると一旦割り込んだ25日移動平均線を回復して上伸し、週足チャートで見ても13週移動平均線と26週移動平均線を突破した。強基調に転換して3月の年初来高値199円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
店舗販促用POP広告のアルファ<4760>(JQS)の株価は、5月安値149円から切り返しの展開となり、6月18日には173円まで水準を切り上げた。
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2014-06-20 09:15