武田薬は軟調、前立腺がん治療薬TAK―700の開発中止が重し
武田薬品工業 <4502> は軟調。寄り付き直後には49円安(1.00%安)の4827円を付けた。下値は限定的だが、マイナス圏での推移が続いている。19日引け後、前立腺がん治療薬として開発中のTAK―700(一般名はorteronel)について、日米欧における開発を中止すると発表し、株価の重しになった。
2つの第3相臨床試験(C21005とELM―PC4の試験)を実施した結果、同薬とプレドニゾンとの併用で、転移性・去勢抵抗性前立腺がん患者の画像上での無増悪生存期間を改善することが示されたものの、主要評価校門である全生存期間においては改善がみられなかった。試験結果を精査し、検討した結果、ほかに前立腺がんに対して治療オプションが存在することも考慮し、自主的に中止を決定したとしている。
15年3月期業績予想に変更はない。
三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、TAK―700の申請・承認の可能性はもともと低かったとみていたが、正式に開発中止が示された点で改めてネガティブな印象を与えるとした。(編集担当:宮川子平)
武田薬品工業は軟調。寄り付き直後には49円安(1.00%安)の4827円を付けた。
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2014-06-20 10:45