「鉄道外交」で自信の表れか・・・「わが国の高速鉄道は世界競争力をつけた」=中国メディア

中国の李克強首相は訪問先の英国でキャメロン英首相とともに17日、共同声明を発表した。同声明には英国側が原子力発電、高速鉄道、海上における風力発電、太陽光発電など交通、エネルギー、インフラ建設の分野で中国企業の投資を歓迎するとの内容が盛り込まれた。中国メディアの証券日報は20日、「中国の高速鉄道は世界で戦う競争力を持つようになった」と論じた。
記事は、「中国は高速鉄道の輸出において当初より欧州に狙いを定めていた」とし、李克強首相が東欧やアフリカを歴訪した際に中国高速鉄道を強く売り込んでいたことを紹介。さらに、中国の証券会社・国信証券のアナリストの言葉を引用し、「海外における高速鉄道市場の伸びしろは極めて大きい」と論じた。
さらに、中国の高速鉄道業界では李克強首相による「鉄道外交」が大きな注目を集めていると紹介、また四川省成都市にある西南交通大学に高速鉄道発展戦略研究センターが設置されたことも「高速鉄道の海外輸出を後押しするもの」として高速鉄道業界の盛り上がりの一助になっているという。
記事は高速鉄道業界の関係者の言葉として、「導入・消化・吸収・イノベーションを経て、中国の高速鉄道は世界で戦う競争力を持つようになった」とし、さらに他国の高速鉄道に比べて相対的に安価であることも中国高速鉄道の輸出にとって有利に働くと伝えた。
さらに、確定した統計ではないとしながらも、中国北車が今年に入って海外で受注した高速鉄道や各種鉄道プロジェクトの総額が120億元(約1967億円)に達し、中国南車は165億元(約2705億円)に達したと紹介。また、中国鉄建はナイジェリアの沿海鉄道プロジェクトを受注し、契約金額が807億元(1兆3230億円)に達すると伝えた。(編集担当:村山健二)(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
中国の李克強首相は訪問先の英国で、デービッド・キャメロン英首相とともに17日、共同声明を発表した(写真はイメージ。「CNSPHOTO」提供)
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2014-06-21 13:00