清水建設は今期増額が有力に、持続的増益基調へ
清水建設 <1803> が再び新展開に切り返してきた。6月5日に699円の年初来高値を示現し、その後微調整を入れていたが、ここへきて証券会社のレーティング引き上げ、及び目標価格引き上げが相次ぎ、改めてその好実態に評価が高まってきている。
復興庁が東日本大震災の被災地での住宅再建・復興まちづくり加速化対策第5弾を発表するなど、建設業界が置かれている状況は良好である。特に同社の場合、証券会社が弱気から強気へ一気に2段階も引き上げたことが強いインパクトになったようだ。
前2014年3月期の営業利益は260億円と前々期比98%の大幅増益を確保した。そして今2015年3月期も営業利益390億円と前期比49%の連続大幅増益が予想されている。
この今期の見通しについて、アナリスト筋は営業利益は420億円への大幅な増額修正が有力との見方を明らかにしてきた。消費税増税前の駆け込み受注で建築工事受注が大きく拡大したため、前3月期の単体の受注高は、1兆3273億円と前々期比19%増の高い水準を確保した。
建築工事、土木工事ともに、手持ち工事残高が大きく膨らんでいるなか、施工余力の観点からも今期は大幅な受注増は見込んでいない。ただ、オリンピック関連工事やインフラ整備工事による同社の受注拡大のペースは衰えないと思われる。
土木工事では、第1四半期に大型シールドトンネル工事を受注するなど、最近は受注の大型化傾向が強まっている。大型工事の受注が進捗し、大型工事比率が高まってくれば、利益率の改善、利益成長が付随してくる。今後の利益拡大への期待感をベースに、株価はなお上値を探る展開が続きそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
清水建設<1803>(東1)が再び新展開に切り返してきた。6月5日に699円の年初来高値を示現し、その後微調整を入れていたが・・・。
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2014-06-23 14:45