日本株 堅調さの背景 PART2 内と外=広木隆
「日本株が堅調である。硬直的だった日本の資本市場が変わり始めたことの表れである」PART1はそう結んだ。確かに、市場で取引される対象が-すなわち株式の発行体である企業が-それを取引しようとする主体-すなわち投資家にとって、魅力あるものへ変わろうとするならば、それが相場上昇の要因でなくて何であろう。
マーケットで売り買いされる企業が、投資対象としてふさわしい存在に変わろうとしている。いわば市場内部の改善である。一方、外部環境も大きく変化している。
上述した市場内部の改善、具体的には上場企業が手元資金を活用し自社株買いや増配など株主還元に積極的になったり、ROE向上を意識したりし始めたのはアベノミクスの成果のひとつである。デフレからインフレへの環境変化が企業の背中を押したのだ。デフレ時代は…
(執筆者:広木隆 マネックス証券チーフ・ストラテジスト 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
「日本株が堅調である。硬直的だった日本の資本市場が変わり始めたことの表れである」PART1はそう結んだ。確かに、市場で取引される対象が-すなわち株式の発行体である企業が-それを取引しようとする主体-すなわち投資家にとって、魅力あるものへ変わろうとするならば、それが相場上昇の要因でなくて何であろう。
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2014-06-23 17:30