アイスタイルは来期業績の増益転換観測を手掛かりに売られ過ぎを訂正し反発

  アイスタイル <3660> は、8円高の439円と3営業日ぶりに反発している。期末接近の今2014年6月期業績は、5月9日発表の下方修正通りに大きく減益転換して、株価は、ストップ安を交えて上場来安値388円まで急落したが、同安値で織り込み済みとして底上げしており、来2015年6月期業績に増益転換観測が続いていることから一段の売られ過ぎ訂正を期待する買い物が再燃している。きょう24日に新規株式公開された同社と同業態のネット関連のフリークアウト <6094> (東マ)が、買い気配値を切り上げ公開価格を上回る人気となっていることも、支援材料視されている。 ■「@cosme」のプロモーションを積極化し有料会員獲得   同社の今6月期業績は、メディア事業の主力サイト「@cosme」の月間ユニーク数が、880万人と堅調に推移したものの、一部化粧品メーカーの出稿抑制で広告収益が伸び悩み、店舗事業では、ルミネ有楽町店が開店して売り場面積が拡大したものの、新規サービスのスタート時期が遅れ、さらに本社移転や海外展開などの成長施策の費用が一部先行していることなどから下方修正された。このうち純利益は、期初予想より2億5300万円引き下げ、収支トントンと前期の過去最高4億2900万円からの減益転換幅を悪化させる。   これに対して来2015年6月期業績は、持ち直しが有料視されている。6月13日発売の東洋経済会社四季報夏号では、プローモンションを積極化して「@cosme」の有料会員獲得に本腰を入れ、赤字が拡大したサロン検索サイトも、料金体系変更で立て直し、本社移転費用も一巡することから、経常利益を5億7000万円(今期推定比2.47倍)、純利益を3億円とV字回復を観測している。 ■分割権利落ち後高値から日柄で1年7カ月、値幅で6割安と調整十分   株価は、2012年6月30日を基準日に実施した株式分割(1対2)の権利落ち後高値997円から同安値388円まで日柄で1年7カ月、値幅で6割と調整は十分として底上げ途上にある。7月中旬に予定される決算発表を先取り一段の底上げにチャレンジしよう。(木村隆:日本証券新聞取締役編集局長を経て株式評論家)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アイスタイル<3660>(東1)は、8円高の439円と3営業日ぶりに反発している。期末接近の今2014年6月期業績は、5月9日発表の下方修正通りに・・・。
economic
2014-06-24 10:15