一工薬がストップ高、揮発成分など排除した新型電池の実証試験を宇宙空間で開始

 第一工業製薬 <4461> は急反発し、午前10時すぎに80円ストップ高の441円を付けた。関西大学が23日、一工薬などと共同で開発したイオン液体リチウム二次電池を人工衛星に搭載し、世界で初めて地球周回軌道での実験を行うと発表した。  宇宙用の電源は安定かつコンパクトな蓄電池の実現が望まれているが、従来の可燃性・揮発性の電解液を用いた蓄電池では堅牢な遮蔽物の併用を必須とし、かさの高い構造となっていた。  一工薬らが共同開発したのは揮発成分・引火成分を一切排除した新型電池。関西大学の石川正司教授と山縣雅紀准教授らが材料開発と基本設計を行い、一工薬がイオン液体を製造、同社子会社のエレクセルが衛星搭載のための製作を行って開発した。  実験は東京大学が開発して20日に打ち上げられた「ほどよし3号」で行われる。衛星基本機能の運用を開始した段階にあり、実験が成功すれば人工衛星だけでなく、宇宙空間における電源供給システムに大きな前進をもたらすと期待される。(編集担当:宮川子平)
第一工業製薬は急反発し、午前10時すぎに80円ストップ高の441円を付けた。
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2014-06-24 10:30