ネットワークバリューコンポネンツは5月安値から切り返して出直り

  ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ <3394> (東マ)の株価は、5月20日安値845円から切り返して、5月27日には1390円まで急伸する場面があった。目先的な過熱感でその後は戻り一服の形だが、概ね1200円近辺で堅調に推移している。5月安値で底打ちして出直り態勢のようだ。過熱感が解消して再動意のタイミングだろう。   情報通信ネットワーク関連製品の輸入販売・運用・保守事業(ネットワークソリューション事業およびネットワークサービス事業)を展開している。クラウド関連、モバイル関連、セキュリティ関連、サービス関連などを重点分野として海外の先端技術を開拓し、国内を代表するIT先進企業へ最適なソリューションとして提供している。ライセンス収入や保守・運用などの売上構成比が高く、ストック型の収益構造であることも特徴だ。   13年8月には米ニクサン社のネットワーク監視ソリューション製品に関する販売代理店契約、13年10月にはカナダのノビフロー社が開発したオープンフロー関連製品の国内独占販売代理店契約、14年1月にはモバイル用作業報告書自動作成アプリを提供するG-Smart社(東京都台東区)と販売代理店契約を締結した。アライアンス戦略では13年5月に新日鉄住金ソリューションズ <2327> と資本・業務提携している。   今期(14年12月期)の連結業績見通しについては、前回予想(2月13日公表)を据え置いて売上高が前期比7.2%増の26億79百万円、営業利益が同54.1%減の26百万円、経常利益が同54.7%減の16百万円、純利益が66百万円(前期は1億02百万円の赤字)としている。   先端的ネットワーク関連商品の投入、パートナーとの協業推進などでプロジェクト単位での受注拡大を目指している。営業利益と経常利益については、低採算案件の増加、円安に伴う仕入価格上昇、子会社イノコスの売上総利益減少などが影響して減益見通しだが、純利益については、前期計上した取引先への貸付金に係る貸倒引当繰入額、子会社イノコスの株式評価損などの一巡に加えて、株式売却益の計上も寄与するようだ。   第1四半期(1月~3月)は子会社イノコスの不振などで営業減益だったが、通期見通しに対する進捗率は売上高が29.5%、営業利益が165.4%、経常利益が275.0%、純利益が42.4%だった。通期利益上振れの可能性もあるだろう。   なお5月21日に発表した有限会社シークスによる当社株式の買付けについては、当社代表取締役渡部進が保有する当社株式10万株を5月21日、その親族が株式を保有する資産管理会社シークスに売却した。この結果シークスが第1位株主、渡部進が第2位株主となった。シークスは当社の安定株主として長期的に保有する予定としている。   株価の動き(14年1月1日付で株式100分割)を見ると、水準を切り下げて軟調展開だったが、5月20日の年初来安値845円から切り返して、5月27日には1390円まで急伸する場面があった。目先的な過熱感でその後は戻り一服の形だが、概ね1200円近辺で堅調に推移している。5月安値で底打ちして出直り態勢のようだ。   6月24日の終値1218円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS70円54銭で算出)は17~18倍近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS219円91銭で算出)は5.5倍近辺である。週足チャートで見ると13週移動平均線突破に続いて、26週移動平均線突破の動きを強めている。また日足チャートで見ると、25日移動平均線が接近して目先的な過熱感が解消した。強基調に転換して再動意のタイミングだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ネットワーク関連製品のネットワークバリューコンポネンツ<3394>(東マ)の株価は、5月20日安値845円から切り返して、5月27日には1390円まで急伸する場面があった。
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2014-06-25 09:00