アドアーズは26週移動平均線を突破すれば上げ足に弾み

  アミューズメント事業や不動産事業のアドアーズ <4712> (JQS)の株価は、今期(15年3月期)減益見通しも嫌気されて軟調展開だったが、5月20日の安値123円から切り返しの展開となり、6月2日に158円、そして6月17日に156円まで戻している。5月安値で底打ちして出直り態勢だろう。26週移動平均線を突破すれば強基調への転換を確認して上げ足に弾みがつきそうだ。   13年2月に、親会社Jトラスト <8508> グループで戸建て住宅分譲や商業建築など展開するキーノート、アミューズメント施設向け景品製作・販売など展開するブレイクを子会社化し、Jトラストグループ内で建築・不動産事業とアミューズメント事業の中核を担う位置付けとなった。Jトラストとの連携を強化して成長を目指す戦略だ。アミューズメント事業ではメダルゲームジャンルを注力分野として収益力を強化し、不動産事業では新設のアセット部門を拡大する方針だ。   今期(15年3月期)の連結業績見通し(5月13日公表)は、売上高が前期比4.3%増の240億円、営業利益が同31.7%減の9億円、経常利益が同35.8%減の7億50百万円、純利益が同47.0%減の5億円で、配当予想は前期と同額の年間2円(期末一括)としている。   アミューズメント事業、および不動産事業の一戸建て分譲部門での消費増税の影響に加えて、前期の利益を大幅に押し上げた不動産事業の不動産アセット部門の収益平準化を見込んでいるようだ。ただし、アミューズメント事業での不採算店閉鎖などの収益改善効果や、商業建築部門の収益力強化の効果も期待され、上振れ余地があるだろう。   アミューズメント施設の既存店売上高(前年比、速報値)を見ると、14年5月度は93.5%となり、4月の92.5%からやや改善した。プライズジャンルが前年を上回り、メダルゲームジャンルも概ね堅調だった。ただし他ジャンルが軟調だった。消費増税の影響も受けたようだ。なお消費増税による売上減を除いた実質既存店前年比は96.2%としている。   株価の動きを見ると、今期の減益見通しも嫌気されて軟調展開だったが、5月20日の年初来安値123円から切り返しの展開となり、6月2日に158円、そして6月17日に156円まで戻している。5月安値で底打ちして出直り態勢のようだ。   6月24日の終値151円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS3円59銭で算出)は42倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間2円で算出)は1.3%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS78円77銭)は1.9倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線がサポートラインの形となった。また週足チャートで見ると戻りを押さえていた13週移動平均線突破の動きを強めている。5月安値で底打ちした可能性があり、26週移動平均線を突破すれば強基調への転換を確認して上げ足に弾みがつきそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アミューズメント事業や不動産事業のアドアーズ<4712>(JQS)の株価は、今期(15年3月期)減益見通しも嫌気されて軟調展開だったが、5月20日の安値123円から切り返しの展開となり、6月2日に158円、そして6月17日に156円まで戻している。
economic
2014-06-25 09:15