ソーバルはモミ合い上放れて強基調に転換、13年7月高値目指す

  ソフト開発技術者派遣のソーバル <2186> (JQS)の株価は、5月の直近安値792円から切り返しの展開となり、6月17日の年初来高値894円までほぼ一本調子に上伸した。その後も堅調に推移して780円~840円近辺のボックス展開から上放れの形となった。強基調に転換した形であり、今期(15年2月期)好業績見通しを評価して13年7月高値1015円を目指す展開だろう。なお6月30日に第1四半期(3月~5月)の業績発表を予定している。   ソフト開発技術者分野のエンジニアリング事業(ソフトウェア・ハードウェアのエンジニア派遣および受託開発)、その他事業(RFID製品・システムの開発・販売など)を展開している。   前期(14年2月期)の顧客別構成比はキヤノン <7751> グループが約66%を占め、ソニー <6758> グループが約10%、富士通 <6702> グループが約9%、NTT <9432> グループが約4%と続いている。優良な大口顧客を抱えていることが特徴だ。12年9月にオムロン <6645> 向けが主力のモバイルコンピューティングテクノロジーズ(現MCTEC)を子会社化するなど、M&Aも活用して顧客や分野の多様化を進めている。   今期(15年2月期)の連結業績見通し(4月10日公表)は、売上高が前期比1.1%増の67億円、営業利益が同4.2%増の5億40百万円、経常利益が同5.9%増の5億47百万円、純利益が同5.9%増の3億20百万円で、配当予想は配当性向35%を目標として同5円増配の年間26円(第2四半期末13円、期末13円)としている。   主力のエンジニアリング事業では、組み込み系開発や業務系システム開発などで主要顧客向けの派遣需要が好調に推移し、新規顧客開拓も寄与して稼働率が高水準に推移する。製造業では技術者不足が深刻化しているため、新製品開発関連などで優秀な技術者に対するニーズが一段と高まっている。派遣単価の上昇も期待され、中期的にも収益拡大基調だろう。   株価の動きを見ると、5月22日の直近安値792円から切り返しの展開となり、6月17日の年初来高値894円までほぼ一本調子に上伸した。その後一旦は反落する場面もあったが、足元は870円近辺で堅調に推移している。780円~840円近辺のボックスレンジから上放れの形だ。   6月24日の終値869円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円57銭で算出)は11~12倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間26円で算出)は3.0%近辺、前期実績PBR(前期実績の連結BPS559円59銭で算出)は1.6倍近辺である。週足チャートで見ると52週移動平均線を突破して上伸した。さらに上向きに転じた13週移動平均線がサポートラインとなりそうだ。ボックス上放れて強基調に転換した形であり、13年7月の高値1015円を目指す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ソフト開発技術者派遣のソーバル<2186>(JQS)の株価は、5月の直近安値792円から切り返しの展開となり、6月17日の年初来高値894円までほぼ一本調子に上伸した。
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2014-06-25 09:15