パイプドビッツは5月直近安値から反発、強基調に転換

  情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ <3831> の株価は、5月19日の直近安値1259円から反発し、6月24日には1672円まで上伸して4月25日1730円、4月4日1765円に接近している。強基調への転換を確認した形であり、今期(15年2月期)大幅増益見通しを評価して4月の戻り高値を試す展開だろう。第1四半期(3月~5月)業績発表が接近して期待感が高まる可能性もありそうだ。   国内最大規模の情報資産プラットフォーム「スパイラル」を基盤として、情報資産プラットフォーム事業(データ管理などクラウドサービス提供)、広告事業(アフィリエイトASP一括管理サービス「スパイラルアフィリエイト」など)、ソリューション事業(ネット広告制作、アパレル・ファッションに特化したECサイト構築・運営受託、子会社ペーパーレススタジオジャパンのBIMコンサルティング事業など)を展開している。   主力の情報資産プラットフォーム事業では政治・選挙関連、アパレル・ファッション関連、会計関連、クラウド型グループウェア関連、薬剤・医療材料関連、美容関連、地域密着型SNS関連、建築情報関連、人事考課・採用関連、自治体広報関連などに事業領域を広げている。14年3月には情報資産プラットフォームの機能強化・拡充に向けて、ASP/SaaS型コールセンタープラットフォームサービス「BizBase」を提供するアズベイスを完全子会社化した。ソリューション事業のECサイト構築・運営受託もネット通販市場拡大が追い風だ。   14年6月には本社内に「オムニチャネル実践研究所」を設立した。企業と顧客の接点や関係性において、O2Oやオムニチャネルなど新しい取り組みが登場しているが、有識者やリソースの不足などで実践できない企業が多数存在するのが現状のため、当社に「オムニチャネル実践研究所」を立ち上げてオムニチャネル施策を実践・検証し、顧客拡大を目指すとしている。   今期(15年2月期)の連結業績見通し(3月31日公表)は売上高が前期比27.1%増の32億円、営業利益が同23.9%増の7億円、経常利益が同23.7%増の7億円、純利益が同22.6%増の4億20百万円で、配当予想は同3円増配の年間16円(第2四半期末7円、期末9円)としている。   主力の情報資産プラットフォーム事業で有効アカウント数が順調に増加し、全体収益を牽引する。広告事業では「スパイラルアフィリエイト」を中心に販売活動を強化し、ソリューション事業ではビッグデータ関連の大型案件獲得を目指すとしている。   14年3月に発表した「中期経営計画2017」では15年2月期から17年2月期を「次世代ITベンダーへと革新する3ヵ年」と位置付け、目標数値に17年2月期売上高92億円、営業利益28億円を掲げている。情報資産プラットフォーム事業が牽引して中期的に収益拡大基調だろう。   株価の動き(14年5月20日付で東証マザーズ市場から東証1部市場に市場変更)を見ると、5月19日の直近安値1259円から反発して水準切り上げの展開となった。6月24日には前日比72円高の1672円まで上伸して4月25日の1730円、そして4月4日の1765円に接近している。今期大幅増収増益見通しを評価する動きだろう。   6月24日の終値1672円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS53円86銭で算出)は31倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間16円で算出)は1.0%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS271円44銭で算出)は6倍近辺である。日足チャートで見ると25日移動平均線、週足チャートで見ると13週移動平均線がサポートラインとなって徐々に水準を切り上げている。3月安値で底打ちして強基調への転換を確認した形であり、好業績を評価して4月の戻り高値を試す展開だろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
情報資産プラットフォーム事業のパイプドビッツ<3831>(東1)の株価は、5月19日の直近安値1259円から反発し、6月24日には1672円まで上伸して4月25日1730円、4月4日1765円に接近している。
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2014-06-25 09:15