アウトソシンは上場10周年記念配当・大幅連続増配を買い直して反発

  アウトソーシング <2427> は、18円高の1490円と4営業日ぶりに反発し、6月19日につけた東証1部指定替え後高値1605円を再び意識している。今12月期の中間配当で株式上場10周年の記念配当8円を実施、期末配当22円と合わせて年間30円(前期実績13円)に連続大幅増配することを見直し、きょう25日の権利付き最終日に配当権利取りの買い物が再燃している。6月の高値追いの過程で信用売り残が積み上がり、信用取組が再び拮抗してきている好需給もフォローの材料視されている。 ■上場10周年の記念配当8円を含めて年間配当は30円に連続増配   中間配当の増配は、同社が2004年12月にジャスダック市場(スタンダード)に上場されて10周年を迎えることから8円の記念配当として実施されるもので、期末配当の22円(前期期末配当8円)と合わせて年間配当は、30円(前期実績13円)へ連続して大幅増配される。年間配当利回りは、2.01%と東証1部全銘柄平均の1.65%を上回る。   この連続増配の前提となる今12月期業績も、大きく続伸が予想されている。売り上げ613億円(前期比29.4%増)、営業利益20億円(同66.4%増)、経常利益20億5000万円(同51.1%増)と連続の過去最高更新を見込み、純利益は、10億6000万円(同5.5%減)と小幅減益転換を予想しているが、これは、前期に3社をM&Aしたことで計上した負ののれん益が一巡するためで実質は連続の過去最高更新となる。   事業環境は、主要顧客である国内大手メーカーが、景気回復と消費税増税前の駆け込み需要に備えて輸送機器分野や家電分野などで増産を続け、輸送機器分野では、増税後の需要喚起に向けて投入する新車種の増産も強めるなど良好であり、同社の製造業系アウトソーシング事業や技術系アウトソーシング事業などが好調に推移していることが要因となっている。   今年4月に開示した今期第1四半期(1Q)業績も、売り上げが前年同期に対して32.4%増と大幅続伸し、営業利益、経常利益、純利益が大幅に黒字転換して着地するなど、期初予想通りの進捗率を示した。 ■25日線で下値を確認し信用好需給も手掛かりに再度の値幅効果も   株価は、今期純利益の減益転換予想を嫌ってつけた年初来安値920円から今期も引き続き積極化した2件のM&Aや1Q業績のV字回復、中間配当の記念増配などをテコに同高値1605円まで7割高し、25日移動平均線で下値を再確認するスピード調整中である。信用取組倍率も、再び売り残が積み上がり1.25倍と、株価が急騰した今年3月以来の売り買い拮抗の好需給となっている。中間配当の配当権利取りをキッカケに再度の値幅効果も期待できそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アウトソーシング<2427>(東1)は、18円高の1490円と4営業日ぶりに反発し、6月19日につけた東証1部指定替え後高値1605円を再び意識している。
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2014-06-25 09:45