モリトはもみ合いも株式分割の権利付き最終日で権利取りに再考余地
モリト <9837> (東2)は、前日比変わらずで寄ったあと、2円安の966円と変わらずを挟み6営業日ぶりに小反落するなど、前日終値を挟んだもみ合いを続けている。同社は、きょう25日を株式分割の権利付き最終日としており、権利取りの買い物が続いているとともに利益確定売りも交錯している。ただ同社の今11月期純利益は、連続した過去最高更新が予想されており、この好実態に加え分割権利落ち後は投資金額が大きく減少して値付き・流動性の向上も想定されることから、きょう残り1日間、権利取りに再考余地があることを示唆している。
■今期業績は連続して過去最高を更新し配当も実質の連続増配
株式分割は、投資単位当たりの金額を引き下げ、同社株式の流動性の向上と投資家層の拡大、株主数の増加を目的にしており、6月30日を基準日に1株を2株に分割する。株式分割に伴い今11月期第2四半期の中間配当を期初予想通りに12円として実施し、期末配当は6円として年間18円としたが、株式分割を勘案すると前期実績の20円に対して24円と実質の連続増配となる。
一方、同社の今11月期業績は、売り上げ370億円(前期比11.6%増)、経常利益18億円(同5.9%増)、純利益12億円(同10.9%増)と続伸が予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。履物・アパレルを中心とした服飾資材や身の回り品を中心とする生活関連資材、さらに自動車、航空機用の輸送機器資材の3分野で、日本、中国、タイ、米国などのグローバルな販売網や生産拠点の拡充が順調に進み、中国での生産を一部ベトナムに移管したことなどが寄与する。
なお同社は、今年3月に独自開発のワンパックシステムを用いて服飾メーカー向けに副資材の調達事業を運営するマテックス(神戸市中央区)の株式を取得して子会社化、この業績寄与については精査中としており、業績上ぶれ展開も期待される。
■PER11倍台、PBR0.5倍、配当利回り2.4%と権利取り妙味を示唆
株価は、今期業績の続伸予想で年初来高値980円をつけ、その後の855円の調整安値からは株式分割を歓迎して底上げ、年初来高値に顔合わせしてもみ合っている。PERは11倍台、PBRは0.5倍、配当利回りは2.4%と割安であり、配当権利取り妙味を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
モリト<9837>(東2)は、前日比変わらずで寄ったあと、2円安の966円と変わらずを挟み6営業日ぶりに小反落するなど、前日終値を挟んだもみ合いを続けている。
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2014-06-25 10:45