日本経済には重大な変化が起きる・・・「第３の矢」は効果を出すのは難しい＝中国メディア

　中国メディア・新華網は２５日、安倍晋三首相が掲げた「アベノミクス」の「３本目の矢」である経済成長戦略、経済財政運営と改革の基本方針が２４日の臨時閣議で承認されたことについて「効果が表れるのは難しい」とする評論記事を掲載した。 　記事は、金融緩和、積極的な財政政策に続く「第３の矢」である経済成長戦略について、「順調に実施できれば日本経済には間違いなく重大な変化が起きる」とする一方で、「構造的な矛盾や、集団利益間の争いにより、奏功するのはとても難しい」と論じた。 　その理由について、構造改革が多方面にかかわっており複雑に錯綜していること、雇用制度改革においても「残業代ゼロ」が労使間の溝を深める可能性があること、医療保険改革でも個人支出増により消費能力に影響がでることなどを挙げた。 　記事は、金融緩和と積極財政は日本経済再生に向けた短期的な刺激となったものの「本当の経済構造改革がなければ、継続は難しい」と指摘。構造改革には各法の利益バランスを取る必要があるが、現状では相互矛盾が多く、成果を出すのは難しいと繰り返し論じた。（編集担当：今関忠馬）