国内主要112行の預金・貸出金等実態調査=帝国データバンク
主要112行の貸出残高18兆8784億円増加
~一方、利息収入は約3000億円減少~
はじめに
今年10月、東京都民銀行(地方銀行)と八千代銀行(第二地方銀行)が経営統合し、新設の共同持ち株会社「東京TYフィナンシャルグループ」が誕生する。両行ともに都内に本店を構える地銀の再編として注目が集まる。地方銀行については、少子高齢化が深刻化するなか、将来に向けた営業エリアの人口動態(都市部への集中)がもたらす預金への影響や貸出金利低下による収益性の観点から、再編の動きも一部で聞かれ、その動向が注目される。
帝国データバンクは、国内主要112行(大手銀行7行、地方銀行64行、第二地方銀行41行)の2013年3月末および2014年3月末時点の預金、貸出金、2013年3月期、2014年3月期の預金利息(支出)、貸出金利息(収入)の推移について調査・分析した。
・大手7行の内訳は、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行、りそな銀行、埼玉りそな銀行、新生銀行、あおぞら銀行(「みずほコーポレート銀行」は、2013年7月1日付でみずほ銀行と合併)
・各数値は各行の決算短信(単体ベース)に記載されている数値を採用
調査結果
1.2014年3月末時点の国内主要112行の預金は628兆7943億5500万円となり、2013年3月末比で25兆516億9600万円増加(4.15%増)。貸出金は459兆7776億7500万円となり、18兆8784億9600万円増加(4.28%増)した
2.2014年3月期の国内主要112行の預金利息は4767億1700万円となり、2013年3月期比で484億3900万円減少(9.22%減)。貸出金利息は6兆3540億7900万円となり、2967億2700万円減少(4.46%減)した
3.地方銀行および第二地方銀行を対象とした地域別(本店所在地別)でみると、預金、貸出金は9地域すべてで増加。一方、預金利息、貸出金利息は9地域すべてで減少した(情報提供:帝国データバンク)
今年10月、東京都民銀行(地方銀行)と八千代銀行(第二地方銀行)が経営統合し、新設の共同持ち株会社「東京TYフィナンシャルグループ」が誕生する。両行ともに都内に本店を構える地銀の再編として注目が集まる。
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2014-06-27 09:30