エンバイオHDは反落も3分の1戻し水準から直近IPO株人気が再燃余地

  エンバイオ・ホールディングス <6092> (東マ)は、34円安の1288円と反落して始まっている。上場来高値2581円から同安値793円まで調整し、この調整幅の3分の1戻し水準まで底上げしているだけに利益確定売りが先行している。ただ、6月に入って再度、新規株式公開(IPO)が活発化、高人気株が徐々に増加しており、連想して下値には、今年3月のIPO時には同社の初値が、公開価格を2.2倍上回って形成されたことを見直し、直近IPO株買いが再燃することを期待する買い物も交錯している。同社の今3月期業績が、土壌汚染対策事業の独自ビジネスモデルをテコに2ケタの増収増益で連続の過去最高純利益更新と予想されていることもフォローの材料視されそうだ。 ■最高値の「半値八掛け2割引」を下回って底値を確認して底上げ急   同社の株価は、3月12日に公開価格580円でIPOされ、この2.2倍の1311円で初値をつけ、同日に1611円とストップ高したあと、3月19日には再度、ストップ高して上場来高値2581円まで買い進まれ公開価格比4.4倍の大化けを演じた。最高値からは、IPO人気の一巡やその後のIPO株が低調な初値形成を続けたことも響いて上場来安値793円まで調整した。ただこの最安値は、底値確認の投資セオリーの「半値八掛け2割引」を下回っていただけに下げ過ぎとして下値買いが増勢となり、調整幅の3分の1戻しまでリバウンドし、25日移動平均線水準で中段固めを続けている。   この背景となる同社の今期業績は好調で、売り上げ25億7000万円(前期比21.9%増)、経常利益2億4600万円(同31.1%増)、純利益1億5800万円(同51.8%増)と予想され、純利益は、前期の過去最高を連続更新する。同社は、土壌汚染調査・対策工事を中核事業としているが、同事業では、汚染土壌を掘削し場外に搬出し跡地を清浄土で埋め戻す掘削除去でなく、汚染範囲の地盤に浄化薬剤などを投入して汚染物質を分解・回収する原位置浄化技術のリーディングカンパニーの位置にあり、コア技術で特許を取得するとともに、浄化完了実績は、440件超に達している。 ■ブラウンフィールド活用事業で差別化し中国事業も早期黒字化を目指す   また、同技術を活用して汚染土壌を購入して浄化して汚染のない土地として売却するブラウンフィールド活用事業も展開、同業他社にないトータルソリューションを提供している。今期業績は、この汚染対策事業、ブラウンフィールド活用事業、さらに土壌汚染関連機器資材販売事業をさらに拡大させるために営業体制の強化と営業拠点の整備を進め、海外展開している中国でも、地方政府に加えて不動産開発業者や日系企業向けの営業体制を強化し早期黒字化を図ることなどが、今期の連続最高業績の要因となる。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
エンバイオ・ホールディングス<6092>(東マ)は、34円安の1288円と反落して始まっている。上場来高値2581円から同安値793円まで調整し、この調整幅の3分の1戻し水準まで底上げしているだけに利益確定売りが先行している。
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2014-06-27 10:00