ヨンキュウは「ニホンウナギ」と「ブリ大根缶詰」人気が再燃し急反発

  ヨンキュウ <9955> (JQS)は、8円高の1620円と続伸し、6月13日につけた年初来高値1727円を視界に捉えている。同社は、新規事業として開始したうなぎ養殖事業が、「ニホンウナギ」の絶滅危惧種への指定に関連するとして株価急伸につながったが、このほか宇和島水産高校の開発した「ブリ大根缶詰」の商品化も支援しており、水産資源を守る養殖事業のスペシャリスト、さらに技術的に世界トップの日本の養殖魚のグローバル展開をサポートする牽引株としても再評価され買い増勢となっている。今3月期業績は続伸予想にあり、株価水準も割安放置となっている。 ■今年1月着工の養鰻場が11月末に竣工しシラスを池入れ   「ニホンウナギ」は、今年6月12日に開催の国際自然保護連合で、絶滅の危機にある生物の情報を掲載する「レッドリスト」の絶滅危惧種に指定され、今後、野生生物の国際取引を規制するワシントン条約の保護対策の参考になることで、日本人の食卓からうなぎが消える懸念が高まった。   これに先立って同社は、昨年11月に鹿児島県曽於市と養鰻場建設用地賃借の立地協定書を締結、今年1月下旬から今年11月末までを工事期間に養鰻場の建設に入り、同12月にはうなぎの稚魚(シラス)を池入れし来年12月頃からの販売開始を目指している。このため株価は、「レッドリスト」関連人気を高め、年初来高値まで約180円高した。   また養鰻場着工に続いて、今年3月に宇和島水産高校と同校が開発した「ブリ大根缶詰」の商品化の支援協定書を締結した際も、株価は、約260円高の好感高を演じた。   同社は業績も、養殖魚を新ブランド化し「コラーゲンシリーズ」として販売を開始したブリ、鯛、ハマチ、カンパチの4品目の魚価が高値基調で推移していることから順調に推移している。今3月期業績は、売り上げ388億5000万円(前期比2.0%増)、経常利益19億8000万円(同2.0%増)、純利益10億6000万円(同1.8%増)と続伸を見込んでいる。 ■上昇転換した25日線で下値を確認し高値奪回から一段の上値も   株価は、25日移動平均線水準の1400円台の中段固めから宇和島水産高校との支援協定書締結で1655円高値へ急伸し、「ニホンウナギ」の絶滅危惧種指定では1727円の年初来高値をつけ、上昇転換した25日線で下値を確認しているところである。PERは17倍台、PBRは0.8倍と割安であり、再び話題性を集め、高値奪回から一段の上値追いも期待される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ヨンキュウ<9955>(JQS)は、8円高の1620円と続伸し、6月13日につけた年初来高値1727円を視界に捉えている。
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2014-06-27 11:00