双日は非資源拡大を進め、飛躍期入りのステージを迎える
双日 <2768> は5月21日の安値158円をボトムにリバウンド相場に転じ、6月23日に184円まで買い進まれた。上昇率が16%に達したことで、一端、値固めに入っているが、アジア新興国での収益基盤拡充で業績は着実な増益基調が見込まれており、利食い売り一巡の後は再び上昇力を強めていく方向が予想される。
前2014年3月期は純利益272億円と前々期比倍増益を達成し、今2015年3月期も純利益330億円、前期比21%増の大幅連続増益が見込まれている。こうした好決算を手掛かりに株価は見直し相場に入ってきたが、ひとまず織り込み完了との空気が強まってきている。
過去10年は財務立て直しなど、課題解決が優先する期間であった。しかし、これらが払拭され、成長に向けて邁進できる態勢が整い、次の10年は飛躍の期間になるものと見られている。一呼吸入れている株価も再び強調を取り戻す方向が予想される。
従来から、「資源」・「非資源」の売り上げが同比率となる収益ポートフォリオを目指しており、そのためにも景気に左右されにくい「非資源」の収益基盤を拡充していく方針。この数年は、好調な市況を背景に、結果としてエネルギー・金属資源に対する投融資が多くを占めていたが、並行して「非資源」系の事業投資拡大に向け、駐在員の派遣も含め、顧客・パートナーネットワークの構築、各種市場性の検証など、着実に基盤を整えてきた。
「非資源」事業の拡大は、海外拠点の強化が重要になるということで、「グローバル人材」の育成に向けて、積極的な取り組みを進める。今期の見通しについては会社側予想が保守的との見方が強く、アナリスト筋の間では増額を想定する見方で一致している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
双日<2768>(東1)は5月21日の安値158円をボトムにリバウンド相場に転じ、6月23日に184円まで買い進まれた。
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2014-06-27 12:30