【今週の注目銘柄】都心のインフラ整備でOLCにも恩恵

 2020年開催の東京五輪に向けた都心のインフラ整備計画が、徐々に「夢物語」から真剣な議論に変わりつつある。羽田空港と成田空港を直結する鉄道計画などは、多くの海外観光客を受け入れるうえでもぜひ早急に実現してほしいものだ。  こうしたなか、24日に開かれたJR東日本 <9020> の株主総会において、JR東日本が興味深いプロジェクトを紹介している。羽田空港とりんかい線を接続するアイデアで、実現すれば羽田空港から東京ディズニーリゾートまでの直通運行が可能になるという。  このアイデアは地下工事が必要なことから、2020年までの実現は難しいと見られている。とはいえ、「カジノ関連法案」成立でお台場にカジノ施設が設立され、羽田空港―カジノ施設(お台場)―ディズニーリゾート(舞浜)が直結されれば、利用者は一気に増えることが見込まれるだけに、電鉄会社としても魅力的なプロジェクトといえそうだ。  この計画に合わせたわけではないと思われるが、ディズニーリゾートを運営するオリエンタルランド(OLC) <4661> は4月末に中長期の投資計画を発表している。今後10年間で5000億円レベルの投資を実行し、同地域で大規模開発を進めると表明。アトラクションの刷新や新たなテーマパークの設立が見込まれる。  OLCの今3月期業績は、前期好調の反動もあり、売上高が4176億4000万円(前期比11.8%減)、営業利益は831億7000万円(同27.4%減)と減収・営業減益を予想している。しかし、株価は上昇基調を継続、5月には昨年8月高値を上回り、6月も年初来高値を更新している。  今後も都心のインフラ整備やカジノ法案が話題となるたびに、OLCも関連銘柄として取り上げられることが見込まれる。長期的な上昇トレンドにあるだけに、短期でも長期でも狙える銘柄として注目しておきたい。(編集担当:片岡利文)
2020年開催の東京五輪に向けた都心のインフラ整備計画が、徐々に「夢物語」から真剣な議論に変わりつつある。
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2014-06-29 10:00