中国各地で銀行の「不良債権」が増加傾向・・・「もはや蔓延の勢い」=中国メディア

 中国メディアの一財網は6月26日、中国の各地で銀行の不良債権が増加していると伝え、「もはや蔓延といった勢いだ」などと論じた。  記事は、江蘇省、山東省、浙江省という経済活動が盛んな3つの省で不良債権が増加していると伝え、2014年第1四半期における不良債権は前期比225億元(約3671億円)増となり、中国全土で同時期に増加した不良債権のうち4割を占めたと論じた。報道によれば、江蘇省の14年第1四半期における不良債権率は1.28%、山東省は1.42%、浙江省は1.91%だという。  さらに、「河北省など一部の省を除き、中国各地で不良債権率が上昇している」と伝え、一部では昨年の不良債権額の半分にあたる額が14年第1四半期だけで発生した省もあると論じた。  また、中国銀行業監督管理委員会によるデータを引用し、14年第1四半期における全国の銀行業の不良債権額が13年末に比べて541億元(約8828億円)増の6461億元(約10兆5438億円)に達し、不良債権率は0.04ポイント増の1.04%に達したと紹介。  現在までに銀行業のデータを発表している省は13にとどまるが、そのうち不良債権率の上昇幅がもっとも大きかったのは広東省と浙江省で、14年第1四半期だけで0.08ポイント上昇した。また、もっとも不良債権率が高かったのは浙江省で1.91%、新たに増えた不良債権額は96億7000万元(約1578億円)に達した。  記事は証券アナリストの発言を引用し、江蘇省、浙江省、広東省と浙江省で不良債権が上昇している業界について、「貿易、造船、鉄鋼関連」と報じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディアの一財網は6月26日、中国の各地で銀行の不良債権が増加していると伝え、「もはや蔓延といった勢いだ」などと論じた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-06-29 01:15