中国が国際金融機関設立へ・・・「新シルクロード計画」の英紙報道=中国メディア

中国メディアの新華社はこのほど、英紙フィナンシャル・タイムズが「中国は現在、世界銀行やアジア開発銀行に対抗できるグローバルな金融機関の設立を進めている」と報じたことを伝えた。
記事は、中国が設立に向けて動いているという投資銀行の名称は「アジアインフラ投資銀行」であると伝え、同投資銀行の最初のプロジェクトは中国と欧州を結ぶ「新シルクロード計画」になるとの見通しを示した。
さらに中東の国家を含め、22カ国が「新シルクロード計画」に興味を示していると伝え、同投資銀行の資金の大半は中国が拠出し、イラクの首都バグダッドと北京市を結ぶ鉄道などのインフラ建設に投資されると紹介した。
記事は、フィナンシャル・タイムズが「中国が新しい金融機関の設立を進めているのは、中国が西側主導の金融機関に愛想を尽かしているためである」と報じたことを伝えた。さらに、中国の新銀行は日本と米国が最大の株主であるアジア開発銀行と直接競合することになると報じたという。
続けて記事は、アジア開発銀行の予測を引用し、現在から2020年までにアジアではインフラ建設に向けて年8000億米ドルもの投資需要があることを伝え、「アジア開発銀行によるインフラ投資は年100億ドルに過ぎず、数字上は中国のアジアインフラ投資銀行にも参入の余地がある」と論じた。
またフィナンシャル・タイムズによれば、中国政府は14年末にアジアインフラ投資銀行を始動させたいとしている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Liu Fuyu/123RF.COM)
中国メディアの新華社はこのほど、英紙フィナンシャル・タイムズが「中国は現在、世界銀行やアジア開発銀行に対抗できるグローバルな金融機関の設立を進めている」と報じたことを伝えた。(イメージ写真提供:(C)Liu Fuyu/123RF.COM)
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2014-06-29 13:45