ジーンテクノサイエンスは好材料浮上に期待が大きい

  ジーンテクノサイエンス <4584> (東マ)は値固めを完了し、新しい波動にステップアップの兆しを強めてきた。6月12日に、核酸医薬品開発プラットフォームの事業化を目的として、ジーンデザイン社と共同事業契約を締結。それを材料に、買い人気が高まり6月13日には2485円の高値を示現した。核酸医薬品は、従来の医薬品とは全く異なる創薬の開発が可能であり、副作用も少ないことから、抗体医薬品に続く次世代医薬品として期待が高まっている。   同社は今後ともこうした好材料が出現するケースが多そう。現在、バイオ後続品事業及びバイオ新薬事業の2事業を柱として、医薬品開発に取り組んでいる。バイオ医薬品は遺伝子工学などバイオテクノロジーを応用した医薬品。バイオ後続品は既に販売承認を与えられているバイオ医薬品と同等・同質の医薬品。   バイオ後続品事業ではG-CSF(顆粒球コロニー刺激因子。骨髄での好中球の増殖を刺激する因子製剤)が薬価収載となり、2013年5月31日に富士製薬工業 <4554> と持田製薬 <4534> により国内販売が開始された。また、昨年8月に伊藤忠ケミカルフロンティアとの資本業務提携を行い、G-CSFに続くバイオ後続品の共同開発を開始している。バイオ新薬事業では経済産業省が公募した「個別化医療に向けた次世代医薬品創出基盤技術開発」で同社の申請事業が採択されており。今後の展開が注目される。   今2015年3月期は売上げこそ3億1000万円と3%増となるが、営業損失は9億7000万円と、前期の5億1200万円の損失から損失幅が拡大する見通しだ。欧州やアジアの製薬会社と原薬供給の交渉が進む。中国で生薬を扱う企業と業務提携し、国産サプリメントの中国向け卸売事業を今秋に始める計画。開発費用がピークに膨らむため、利益は低迷するが、今期は先行きへ向けてのスプリングボードの役割を担う年になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ジーンテクノサイエンス<4584>(東マ)は値固めを完了し、新しい波動にステップアップの兆しを強めてきた。
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2014-06-30 09:45