クスリのアオキは連続最高純益更新・実質連続増配も市場予想未達でもみ合い

  クスリのアオキ <3398> は、85円安の3435円と急反落して始まっている。前週末27日大引け後に5月期決算を発表、前期業績が、昨年12月の上方修正値を上ぶれて着地し、今期純利益も、連続の過去最高更新と予想、配当も、株式分割を勘案すると実質の連続増配を予定しているが、今期業績が市場コンセンサスに未達となっていることから利益確定売りが先行している。四半期決算の発表が始まった小売り大手の業績が、消費税増税の影響で明暗が分かれていることも響いている。ただ下値では、信用取組が、やや薄めながら売り長となって逆日歩のつく好需給となっており、売り方の買い戻しも交錯し、5円高と切り返すなど前週末終値を挟むもみ合いに変わっている。 ■ドラッグストアの新規出店は今期も過去最高の44店舗と積極化   前2014年3月期業績は、売り上げが、昨年12月の上方修正値を約13億円上ぶれ1144億1100万円(前々期比22.8%増)と同社として初めて1000億円台に乗せるとともに、利益も、同様に約6億円~5億円上回り、経常利益が、61億4500万円(同36.2%増)、純利益が、38億6300万円(同33.5%増)と大幅続伸し、純利益は、連続の過去最高更新となった。ドラッグストアの新規出店を過去最高の33店舗(前々期実績20店舗)と積極化し、ドラッグストア併設調剤薬局も18店舗を新規開設、既存店も、24店舗を全面改装して活性化させ、商品別でも、医薬品などのヘルス部門、カウンセリング化粧品などのビューティ部門、ベビー関連用品などのライフ部門、医療用医薬品などの調剤部門など、全セクターが2ケタ増となったことなどが、要因となった。   今2015年5月期業績も、新規出店をドラッグストアで40店舗、ドラッグストア併設調剤薬局で26店舗とさらに拡大を計画し、顧客満足度向上のための社員教育やローコストオペレーションを継続推進することから続伸を見込んでいる。売り上げは1330億円(前期比16.2%増)と続伸し、経常利益は56億円(同8.9%減)と伸び悩み市場コンセンサスを6億円超下回るが、純利益は、38億8000万円(同0.4%増)と連続して過去最高更新となる。   今期配当は、22円(前期実績38円)を予定、今年5月21日を効力発生日に実施した株式分割(1対2)を勘案すると、実質6円の連続増配となる。 ■分割後の3分の2押し水準からPER14倍台の割安修正へ   株価は、株式分割発表で7450円高値まで約1100円高して6950円で分割権利を落とし、落ち後安値3380円から同高値3850円まで底上げして3分の2押し水準でもみ合っていた。PERは14倍台と割安であり、目先売り一巡後に再度、落ち後高値を奪回する展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
クスリのアオキ<3398>(東1)は、85円安の3435円と急反落して始まっている。前週末27日大引け後に5月期決算を発表、前期業績が、昨年12月の上方修正値を上ぶれて着地し・・・。
economic
2014-06-30 09:45