UMNファーマベクトルはバイオ関連で有望、「創薬」に「製薬」の強さ

  バイオ医薬品の研究・開発・製造のUMNファーマ <4585> (東マ)は、6月30日(月)66円高(+2.25%)の2998円と反発している。チャート妙味が増しており、バイオ関連の有望銘柄としてもみ合い上放れが期待出来ることから、注目してみたい。   同社は、従来のバイオベンチャーによる「創薬」分野のみならず、製造プラットフォームを生かしてバイオ医薬品の製造という「製薬」分野をも担うことのできるバイオファーマ企業で、2006年に導入したバイオ医薬品の製造プラットフォームである「BEVS」による組換えインフルエンザHAワクチンの開発が事業の第一の柱となっている。   アステラス製薬株式会社が、同社とアステラス製薬株式会社が共同で開発を進めている組換えインフルエンザHA ワクチンASP7374(旧開発コード:UMN-0502)について、インフルエンザの予防の効能・効果で、厚生労働省に製造販売承認申請を達成したことを受け、一定額の開発マイルストン・ペイメントを収受することとなっているほか、同社連結子会社である株式会社UNIGEN岐阜工場において、UMN-0502原薬の性能適格性評価を完了し、製造販売承認申請に必要な各種品質データを取得するに至っている。岐阜工場は、平成24年2月に経済産業省「平成23年度国内立地推進事業費補助金」一次公募対象事業に採択されたが、平成26年2月に同省より22億1379万9000円の補助金を収受。加えて、「UMN-2002」については、第一三共株式会社と共同研究契約を締結。本共同研究契約に基づき、第一三共株式会社の新規投与デバイスを用いて、UMN-2002の開発可能性を確認することを目的とした基礎研究を開始。バイオ医薬品受託製造事業においては、国立感染症研究所より受託し製造していた複数の新規ワクチン候補抗原を納入するなどしている。   今12月期売上高は21億8600万円(前期は9300万円)、営業損益は32億1000万円の赤字(同44億2100万円の赤字)、経常損益は34億2400万円の赤字(同41億4700万円の赤字)、最終損益は24億3600万円(同37億1700万円の赤字)と赤字縮小を予想している。   株価は、1月16日に年初来の高値4015円とから3月27日に年初来の安値2020円まで調整を挟んで4月10日高値3470円と買われた後、3000円を軸にもみ合いとなっている。同社では、成長力豊かなアジア展開を行うことにより収益拡大を目指ているが、2015年以降のバイオ医薬品の特許切れによりバイオ後続品の市場が拡大することに伴い、同社グループの研究から商用生産までワンストップサービスが可能な生産施設体制を活かして、バイオ医薬品受託製造事業に進出し、長期的成長が見込まれている。日足では25日移動平均線がサポート、週足では13週移動平均線が26週移動上抜きゴールデンクロスを示現しており、一段と買い姿勢が強まり上放れする公算大。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
バイオ医薬品の研究・開発・製造のUMNファーマ<4585>(東マ)は、6月30日(月)66円高(+2.25%)の2998円と反発している。
economic
2014-07-01 09:30