アルゼンチン破綻危機Q&A=為替王
Q: アルゼンチンが破綻しそうって本当ですか?
A: アルゼンチンが国の借金を返済できない「債務不履行」(デフォルト)になるおそれがあります。
Q: 原因は何ですか?
A: 今から13年前(2001年)、アルゼンチンは事実上、破綻しました。その時、国の借金の大幅な棒引きしてもらうことで9割を超える投資家たちと合意しました。棒引きに合意した相手には、今も利払いを続けているのですが、問題は当時、棒引きを拒否した相手です。
Q: 借金の棒引きを拒否した相手はどうしたのですか?
A: あるアメリカの投資家は裁判所に訴えました。このほどアメリカの最高裁が「アルゼンチンに返済を義務付ける」判決を下しました。
Q: アルゼンチンは判決に応じるのですか?
A: アルゼンチンは不満をもつ投資家すべてに対応できるほどの財政的な余裕はありません。主要国のメディアに「不当な訴え」だと抗議する広告を掲載するなど対立は激化、国際問題に発展しつつあります。
Q: 今後どうなりますか?
A: 対立を続けてもお互いにメリットがないので、何らかの妥協案が見出されるだろうとの見方もあります。
Q: 最悪の場合、世界経済はどうなりますか?
A: もし再びアルゼンチンが債務不履行(デフォルト)に陥った場合、前回(2001年当時)と比較しますと、世界のアルゼンチン国債保有者も総額も減少していることから、世界的な危機につながるほどの影響力はないと見られます。(執筆者:為替王)
Q: アルゼンチンが破綻しそうって本当ですか?A: アルゼンチンが国の借金を返済できない「債務不履行」(デフォルト)になるおそれがあります。
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2014-07-01 09:45