アドヴァンは4連騰、決算早期開示プレミアムを期待し割安修正買いが増勢

  アドヴァン <7463> は、14円高の1144円と4営業日続伸し、1月7日につけた年初来高値1223円を射程圏に捉えている。同社は、3月期決算会社としてあみやき亭 <2753> とともに、決算を早期に発表する一番乗り争いを演じ、前3月期第1四半期(1Q)決算も、昨年7月1日の寄り付き前の7時30分に発表、同日午後1時に発表したあみやき亭よりも先行したが、今期も、この再現期待を高めて決算早期開示プレミアムが上乗せとなる割安株買いが増勢となっている。今期1Q決算は、同社もあみやき亭も、きょう1日の9時45分現在ではまだ開示されていないが、アドヴァンの今期通期業績が、増収増益転換と予想されていることが見直されている。 ■今3月期通期業績は為替評価損も一巡して増益転換を予想   同社とあみやき亭の決算発表は、決算期が締まった翌日に一番乗りを競うシーソーゲームを演じ、これが、大手経済紙にも特別に取り上げられる株価プレミアム材料となってきた。今3月期決算は、あみやき亭が4月1日の午後1時に発表されたのに対して、アドヴァンは、同2日の午後1時と後塵を拝し、アドヴァンの株価は、この1日遅れの決算発表も響いて年初来安値1000円まで下値調整した。   今3月期業績は、売り上げ172億円(前期比4.9%増)、経常利益43億円(同6.4%増)、純利益26億円(同2.9%増)と連続増収・増益転換が予想されている。消費税増税前の駆け込み需要の反動減が続きややアゲインストな環境下、2020年開催の東京オリンピックに向け建設投資が堅調に推移しており、ショールームの改装や積極的なテレビCM、さらに新製品の投入などで輸入建材の拡販を図り、効率経営の推進と前期に計上した為替差損の一巡も加わり、増益転換を予想している。   前期1Q業績は、前々同期に比較して連続の2ケタ増益となっており、このあと発表される今期1Q決算動向次第では、今期通期業績の増益転換予想が再注目されることになる。 ■PER8倍台、PBR0.8倍、配当利回り3.1%と超割安   株価は、前期第3四半期決算の早期開示で年初来高値1223円をつけ、今期業績の発表があきやき亭より1日遅れ、今期予想業績そのものが、市場コンセンサスに未達となったことも重なり同安値1000円まで調整、下げ過ぎ訂正でこの半値戻しまでリバウンドした。PERは8倍台、PBRは0.8倍、配当利回りは3.1%となお割安であり、高値奪回から昨年5月高値1521円にキャッチアップしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
アドヴァン<7463>(東1)は、14円高の1144円と4営業日続伸し、1月7日につけた年初来高値1223円を射程圏に捉えている。
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2014-07-01 11:30