日本は洋上風力発電に適した国、安定した電力供給が可能に=中国

 丸紅などが福島県沖で実施している浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業で、第2期工事のうち浮体1基の建造作業が完了したことについて、中国メディアの中国能源報は6月30日、福島から良い知らせが届いたとし、日本は「洋上風力発電を輸出項目にしようとしている」などと伝えた。  記事は、日本は巨大な電力需要がある世界第3位の経済大国である一方で、自国でのエネルギー供給力に乏しいと指摘。だが、海に囲まれ、季節風にも恵まれているため洋上風力発電に適した国だとし、「陸上の風力発電の発電効率は20%前後だが、海上では30%から40%に達するため、安定した電力供給が可能になる」と伝えた。  さらに、安倍晋三首相が4月に洋上風力発電を支持する発言をしたことを紹介、「洋上風力発電は日本のエネルギー政策において不可欠な存在と安倍首相が指摘したことは、日本の同業界の発展を大いに加速させるだろう」と論じた。  続けて、日本政府が2013年6月に「2018年を目処に浮体式洋上風力発電の商業化を実現する」との目標を掲げたことを挙げ、日本政府の関係者や風力発電の支持者らは「自動車や家電同様、洋上風力発電が日本の重要な輸出項目になると期待している」と伝えた。  さらに、洋上風力発電の建設においては1台あたりの部品数が1-2万個に達することを紹介、「洋上風力発電が普及すれば、部品メーカーなどの関連企業も繁栄する」とし、関連企業にとっては洋上風力発電は極めて魅力的な市場でもあると紹介した。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
丸紅などが福島県沖で実施している浮体式洋上ウィンドファーム実証研究事業で、第2期工事のうち浮体1基の建造作業が完了したことについて、中国メディアの中国能源報は6月30日、「福島から良い知らせが届いた」とし、日本は「洋上風力発電を輸出項目にしようとしている」などと伝えた。(イメージ写真提供:123RF)
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2014-07-01 11:45