ウォーターダイレクトはもみ合いも純益増益転換業績に新水源開発も加わり下げ過ぎ訂正余地

  ウォーターダイレクト <2588> (東2)は、5円高の610円と続伸して始まったあと、10円安と下ぶれるなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。今年5月21日につけた542円安値から15%の底上げをして利益確定売りが交錯しているが、今3月期純利益の増益転換予想を見直しなお下げ過ぎ訂正期待の買い物も続いている。   富士吉田工場に続き中国・九州地方で新たに水源の開発を進めていることも、業績成長を加速するとして期待を高めている。また沖縄ではすでに梅雨明けとなり、関東甲信越も平年では7月21日ごろに梅雨明けとなることから、シーズン・ストック人気を高めており、今年4月24日に熱中症対策のパウダータイプの新商品「経口補水液 クリティアプラス」を発売したことも、買い手掛かりとなっている。 ■今夏に中国地方、今秋には九州地方で2新水源の開発を計画   同社は、宅配水業界では第4位に位置し業界シェアは約10%を占めている。富士山麓の富士吉田工場の地下水源から採水したミネラルウォーター「CLYTIA25」をそのまま非加熱処理して、回収不要の使い切り方式のペットボトルに充填し、特許取得しているサーバーを各家庭に無償レンタルし、同サーバー向けに採水後1週間以内に宅配している。販売方法も、家電量販店や百貨店の店頭でデモンストレーション販売しており、会員数は、OEM供給先を含めて24万人に達している。   生産能力は、昨年8月に富士吉田工場の生産能力を拡張し、12リットル換算のペットボトルで月間60万本から120万本に倍増させたが、さらに生産能力を増強するとともに、安定生産拠点の確保や物流費の抑制のために、今年夏に中国地方、今年秋には九州地方で新水源を開発、一段の地産地消を進める。   今3月期業績は、前期純利益が、今年2月の大雪の影響で減益転換したのに対して増益転換を見込んでいる。売り上げを94億7000万円(前期比8.0%増)、経常利益を5億2000万円(同27.7%増)と続伸を予想し、純利益を2億7000万円(同8.1%増)としているものである。会員数が、OEM供給先を含めて30万人に拡大し、光通信 <9435> と設立した合弁会社によるテレマーケティング強化、法人需要の積極開拓なども上乗せとなる。 ■年初来高値からの調整幅の3分の1戻しを達成し戻り加速   株価は、今年1月に光通信との合弁会社設立でストップ高を交えて年初来高値799円へ3割高し、その後は、前期第3四半期の伸び悩み業績や東証第2部への市場変更などの好悪材料が交錯するなか、年初来安値にあと2円と迫る542円と再調整、下げ過ぎとして3分の1戻し水準までリバウンドしている。一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ウォーターダイレクト<2588>(東2)は、5円高の610円と続伸して始まったあと、10円安と下ぶれるなど前日終値を挟んでもみ合いを続けている。
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2014-07-02 10:00