100社を超えるインドの医薬品企業が来日、東京で大規模な商談会

 インド政府商工省の副大臣ラジーブ・ケア氏を団長としたインド製薬業界100社超の訪日団が、2014年7月2日から東京ビッグサイトで開催されている展示会に参加している。ラジーブ・ケア氏は、展示会の開会当日に記者会見を開催し、「日印間で締結されたCEPA(経済貿易緊密化協定)は、医薬品分野での両国間の協力を一層拡大することに合意するものであり、今回の展示を通じてインド医薬品業界の優れた能力を紹介したい」と、“世界第二の医薬品市場”である日本でのインド医薬品業の飛躍に期待を寄せた。(写真は、記者会見に臨んだインド商工省の副大臣、ラジーブ・ケア氏。サーチナ撮影)  展示会は、「第27回インターフェックス ジャパン ― 医薬品・化粧品・洗剤 研究開発・製造技術国際展 ―」、および、「第8回 in-PHARMA JAPAN ― 医薬品原料 国際展 ―」。1020社が出展し、7月4日まで開催される。この展示会でインドパビリオンが設置され、100社を超えるインドの医薬品業界の関係者が参加している。  インドは「世界の薬局」と呼ばれるほどに、医薬品業界が発展している。特に、ジェネリック医薬品では、米国で流通するジェネリック医薬品の40%をインドで生産しているという実績があるほどに世界的な供給拠点になっている。ラジーブ・ケア氏は、「日本が直面している医療費の削減という課題に対する解決策は、インドが供給可能なジェネリック医薬品にあると確信している」と語り、今回の来日を機に、インド製の医薬品への関心が高まることを期待している。  インドでは、2013年3月から「ブランド・インディア・ファーマ(Brand India Pharma)」というキャンペーンを展開し、インドの医薬品業界が世界市場に高価値の製品を提供できることをアピールしてきている。今回は、日本におけるブランディングのテーマを「Responsible Healthcare(責任あるヘルスケア)」とし、「日本は非常に品質を重視する市場であることをインドは認識しており、インドも同じように品質を重視していることを紹介し、品質についての相互信頼を確立したいと考えている」(ラジーブ・ケア氏)としている。(取材・編集担当:徳永浩)
インド政府商工省の副大臣ラジーブ・ケア氏を団長としたインド製薬業界100社超の訪日団が、2014年7月2日から東京ビッグサイトで開催されている展示会に参加している。(写真は、記者会見に臨んだインド商工省の副大臣、ラジーブ・ケア氏。サーチナ撮影)
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2014-07-02 14:00