日本ライフラインは調整切り上げへ、利回り3.2%もアピール
日本ライフライン <7575> (JQS)は調整一巡の気配が漂い、切り返し相場が近そう。6月24日付で「高齢者に多い胸部大動脈瘤(りゅう)を患者に負担をかけずに治療できる人工血管を開発した」と報じられ、それを契機に6月24日には892円の戻り高値に急伸した。
これは、人の血管内に人工血管を通し、先端につけたバネを使って中で広げる仕組みで、先行きの業績寄与に期待が高まった。人気急騰の割にはその後の調整幅はごくわずかで、押し目買いの流入は、先高への期待感が継続しているためと考えられる。
前2014年3月期は、売上げ243億7100万円(前々期比11.1%増)、営業利益12億1900万円(同57.4%増))の大幅増収益を達成した。しかし、今2015年3月期は売上げこそ255億3900万円と前期比4.8%増へ伸びるが、営業利益は10億7600万円と同11.7%の減益にとどまる見込みだ。
今年の4月に実施された保険償還価格の改定により、取扱う商品全般にわたり価格が引き下げられたことが響く。心臓ペースメーカでは、主要モデルの引き下げ幅が17.3%となるなど厳しい改定であった。しかし、収益性が高い自社製品の拡販に努めるとともに、高周波心房中隔穿刺システムや胸部用ステントグラフトなどの新商品を中心に、販売数量の増加を図ることで、保険償還価格の下落による影響に対応する方針。今夏には、国内ではオンリーワン製品となるオープンステントグラフト「J-Graftオープンステントグラフト」が販売開始となる見通しで、業績への寄与が期待される。
配当利回りは3.2%と高く、PBRも0.6倍と割安だ。国の成長戦略として医療分野の競争力向上が重点課題として掲げられ、新医療機器の承認審査の迅速化が検討されるなど、同社を取り巻く状況は明るい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
日本ライフライン<7575>(JQS)は調整一巡の気配が漂い、切り返し相場が近そう。6月24日付で「高齢者に多い胸部大動脈瘤(りゅう)を患者に負担をかけずに治療できる人工血管を開発した」と報じられ、それを契機に6月24日には892円の戻り高値に急伸した。
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2014-07-03 11:00