東海カーボンは減額もアナリスト筋の評価高い、PBR0.5倍と割安
東海カーボン <5301> は今2014年12月期の減額修正を機に整理色を強めているが、だからこそ絶好の買い場と考えられる。
今12月期は、売上げは従来の1110億円から1130億円(前期1009億円)に増額修正した。4月15日に子会社化したカナダのカーボンブラックメーカーであるカンカーブ社の業績が加わったことが要因。売上げ増はあるが、カーボンブラック事業が国内およびタイ市場への安価な中国製品の流入やタイの自動車生産低下等の影響により当初の計画を下回る見込みとなったため、営業利益は38億円から30億円(同16億5500万円)に引き下げた。
ただ、減額修正発表後もレーティング最上位を継続するなど、アナリスト筋の評価は高い。同社は、タイヤの補強材などに使用される「カーボンブラック」、電気炉製鋼において鉄の再生に使われる「黒鉛電極」、太陽電池や半導体など新エネルギー関連用の他様々な用途の素材として用いられる「ファインカーボン」、建機、オートバイ、自動車などのブレーキやクラッチの部品である「摩擦材」などを手掛けている。
主需要先である、自動車業界、鉄鋼業界などを取り巻く環境は明るい。カーボンブラックについては4月1日よりキロ8円の値上げを実施しており、今後は採算の好転が期待できる。そのため、今期の営業利益についてはアナリスト筋では、減額修正の数字を上回るとの見方が支配的だ。
減額修正しても、今期は81%の営業増益だし、PBRは0.5倍ときわめて割安感が強い。足元の減額が過大に評価されているだけに、修正高は近いと見ていい。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
東海カーボン<5301>(東1)は今2014年12月期の減額修正を機に整理色を強めているが、だからこそ絶好の買い場と考えられる。
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2014-07-03 13:00