日経平均は21円安で取引終了、買い一巡後に軟化
3日の日経平均株価は前日比21円68銭安の1万5348円29銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。米国株高や円高一服を好感した買いが先行し、日経平均は65円高で寄り付いたが、その後は伸び悩んで前日終値を挟んでもみ合いとなった。短期的な過熱感が意識されたうえ、米国で6月雇用統計の発表を控えていることもあり、様子見ムードが強かった。
業種別では、JXホールディングス <5020> など石油株、ファミリーマート <8028> など小売株、第一生命保険 <8750> など保険株、大和証券グループ本社 <8601> など証券株、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> など銀行株などが下落した。
個別では、15年5月期で営業益2ケタ減を見込んだ宝印刷 <7921> が値下がり率上位。米系証券による投資判断の引き下げが観測された日本ケミコン <6997> も売られた。「ピューロランド」の赤字報道でサンリオ <8136> も軟調。前日に急上昇したテラ <2191> も利益確定売りが優勢となった。
半面、グループ会社の米アップルコンサルネットワークへの参加を発表したソフトブレーン <4779> はストップ高。ブルガリアで原発受注と伝わった東芝 <6502> が上昇し、原発関連株では木村化工機 <6378> も一時ストップ高を付けた。
人工衛星の新工場を公開したNEC <6701> は年初来高値を更新。車載向けハイブリッドアルミ電解コンデンサーを開発したエルナー <6972> も高い。日本とEUとの規格統一報道で、CYBERDYNE <7779> などロボット関連株の一角にも買いが入った。(編集担当:宮川子平)
3日の日経平均株価は前日比21円68銭安の1万5348円29銭と4営業日ぶりに反落して取引を終えた。
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2014-07-03 15:00