【高見沢健のマーケット&銘柄ウォッチ】米国金利は緩やかに上昇へ向かう、徐々に円安傾向へ
米国の景気は今年1~3月期に記録的な寒波に見舞われ、GDPは市場の想定を上回る-2.9%の落ち込みを示した。このため、米国の長期金利(10年国債)は5月下旬に一時2.40%台に低下。つれて、ドル円も2月4日の100円75銭に迫る100円80銭まで下落した。
しかし、4~6月期以降、寒波によって抑制された需要(ペントアップ・デマンド)が顕在化してくると見られるため、低水準を保ってきた米国長期金利も7月以降は緩やかに上昇に向かうものと見ている。イラクやウクライナの地政学的リスクが依然として潜在しているため、ドル円相場の200日線割れが続いているが、このリスクに軽減の動きが見えれば、米金利の緩やかな上昇とともに、ドル高円安方向への資金シフトが強まっていくだろう。
米金利の緩やかな上昇による円安の流れが出てくると、日本株の本格的な上昇が期待できそうだ。(経済・証券ジャーナリスト)(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
米国の景気は今年1~3月期に記録的な寒波に見舞われ、GDPは市場の想定を上回る-2.9%の落ち込みを示した。
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2014-07-04 11:15