協立情報通信は公開価格水準で底値を確認し増益転換業績をテコに急続伸

  協立情報通信 <3670> (JQS)は、16円安と反落して始まったあと、67円高の1795円と切り返して急続伸している。今年5月21日につけた上場来安値1513円が、昨年2月の新規株式公開(IPO)時の公開価格1500円に接近、底値を確認したとして、今2月期の増益転換予想業績と年間50円の高配当継続を評価して割安修正買いが増勢となっている。ソリューション事業では、引き続きマイクロソフト社の「Windows XP」のサポートサービス終了に伴う切り替え需要が見込まれることなども、買い手掛かりとなっている。 ■ソリューション事業の成長分野で法人向け提案営業を強化   同社の今2月期業績は、売り上げ56億200万円(前期比5.0%増)、経常利益2億4800万円(同15.3%増)、純利益1億3800万円(同7.0%増)と増益転換が予想されている。ソリューション事業では、前期に同社のセミナーを開催する情報創造コミュニティをリニューアル、来場社が増加して前期実績では新規来場社比率が4割に達しており、「クラウド」、「セキュリティ」などの成長分野へのソリューション提案を強化して、レンタル・保守・教育サービスなどのストック収益の倍増を目指し、モバイル事業では、マイクロソフトのクラウド・サービス「Office365」とタブレットを組み合わせた法人向けソリューション提案を強化し、運営するドコモショップの各店舗の固定費削減を進め収益率の向上を図ることなどが寄与する。 ■25日線を支持線にPER15倍台、配当利回り2.78%の割安修正へ   株価は、昨年2月に公開価格1500円でIPOされ、新興市場のIPO株として異例の50円の高配当を予定していることも評価され、初日の買い気配値アップから上場2日目5000円で初値をつけ上場来高値5700円まで買い進まれ、その後のIPO人気一巡相場では、ストップ高を交えて2960円高値をつける場面もあったが、前期業績の下方修正が響いて再調整した。今期業績の増益転換予想でも上場来安値まで売られたが、公開価格を前に踏み止まったことから底値確認として底上げに転じ、上値を抑えてきた25日移動平均線を上回ってきた。PERは15倍台と割安で、配当利回りも、2.78%とジャスダック市場全銘柄平均の1.73%を上回っており、今度は、上昇転換した25日線をサポートラインに一段の戻りにトライしよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
協立情報通信<3670>(JQS)は、16円安と反落して始まったあと、67円高の1795円と切り返して急続伸している。
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2014-07-04 11:15