J.フロント リテイリングは積極的な株主還元策を評価する

  J.フロント リテイリング <3086> の切り返し相場入りが期待できる。今2015年2月期の第1四半期の営業利益は104億円と前年同期比18%増を記録した。消費増税による反動減が想定より軽微で、主力の百貨店事業が増収増益を確保した。得意客用ゴールドカードのクレジットカード化によるクレジット事業の収益拡大も貢献した。   上半期の計画である営業利益174億円、同2.9%減益予想に対して順調なスタートを切った形である。従って今回据え置かれている、今2月期通期見通しの営業利益410億円(前期405億円)についても改定の余地が広がってきている。   6月の売上高(速報、既存店ベース)は、前年同月比4.8%減と3カ月連続でマイナスとなった。ただ、消費増税前の駆け込み需要の反動減が続いている一方、減少幅は4月(15.2%減)と5月(7.7%減)から縮小した。   消費税率の引き上げで大きく落ち込んだ腕時計や宝飾品などの高額品の販売が徐々に回復してきているほか、食品売り場の売れ行きも堅調。駆け込みの反動減が一巡しており、消費マインドへの増税影響がはっきりする7月に回復がはっきりするようだと、同社への評価も再び前進の可能性が強い。   配当は2011年2月期の7円から2012年2月8円、2013年2月期9円、2014年2月期11円と連続増配が続き、2015年3月期は一気に18円とする方針だ。会社側は前2月期まで「30%」としていた配当性向の目安を今期から「30%以上」に変更している。今後もROE向上策の一環として積極的な株主還元(増配・自己株式取得)が期待される状況で、株価も従来の思考から離れた展開になりそう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
J.フロント リテイリング<3086>(東1)の切り返し相場入りが期待できる。今2015年2月期の第1四半期の営業利益は104億円と前年同期比18%増を記録した。
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2014-07-04 11:30